しつけ

フェレット「トイレ失敗」の原因としつけ方についての考え方

まずはじめに

「100%完璧に、決めたトイレ以外では排泄しないフェレット」なんていないという事だけはお伝えしておきます。

ただ、

この子達はトイレの場所を覚えます。

トイレの場所を自分で決めたりも出来るお利口さんです。

この子達が決めたその場所が人間が決めたトイレの場所と一致していないという事はよくあります。

その場合は人間側が「そうだね!そこをトイレにしようね!」って、折れた方が早いです。

また、決めているはずの場所以外でウンチをする事もあります。

それは、「そういう事もある」ってサッサと片付ければ良いだけの事だったりします。

もしかしたら、何か病気のサインの場合もあります。

今日はそういう感じのお話しをさせて頂こうかと思います。

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トイレは確かに覚えてますけど、そこでするとは決めてません!

「トイレの設置場所」についてなのですが、多くの子の場合は大体、部屋の角や部屋の隅ですると言われています。

だから最初は、その辺りをトイレの場所にすると良いんじゃないかとは思いますけど、「几帳面にキッチリ」を期待するのは止めてあげて下さい。

「大体その辺りでする」程度で合格なんです。

家全体を放牧スペースとする場合はトイレパンやトイレシートをその辺りに置いておくと、「そこにしてくれたら片付けが楽だな」ってくらいの感覚でいた方が良いです。

そういう時は、玄関やお風呂場などを好んでトイレに決める子が多いです。

大型犬用の大きなシートを敷いているのに、わざわざ、それをチョコっと外してウンチがしてあったりするので、見付けたら笑いましょう。

シートの置き方に失敗すると、こんな事になります

今日のアイキャッチ画像は、シートの置き方が気に入らなかったのか、邪魔だったのか…

「綺麗に外してウンチしました」のエルちゃんです。

そんな事は多くのニョロリスト達がみんな笑ってやり過ごしてきた事です。

いちいち怒ったり悩んだりする事ではありません。

また、

狭いケージの中に大きなトイレパンを置いていても、「そこじゃない場所」にわざわざウンチをする子がいます。

それはもう、

「そこではしたくない理由」か「そこじゃない場所でしたい理由」があるのだと思いますので、

砂を変えてみたり、シートの材質(厚みや色々)を変えてみたり、トイレパンの形や大きさ、そんな色々を試しながら根気よく「その子が気に入るトイレ作り」を飼い主として存分に楽しんであげて欲しいと思います。

大丈夫ですよ!悩むような事では無いですからね!

そういう子はたくさんいます。

なんなら、ニョロリスト達は全員一度はそんな経験をしてるんじゃないかってくらいの頻度で「わざわざ外す」は笑い話として持っていると思います。

しつけ方について

ここまでお読み頂いただけで、

「フェレットに完璧なトイレを強要する事は不可能」だとお分かり頂けるかと思います。

それでも、記事を書き続けるのは、「間違った情報で悩んでいる飼い主さんがたくさんいる」って事が分かったからです。

だから、これ以下は

それじゃダメだよ!

こう考えてあげてみてはいかがですか?

みたいなお話しになります。

「布を敷くと良い」の真相

「布を敷くとそこではトイレをしません」とか言ってくれちゃってる人とかいますけど、この子達は布の上でも普通にします。

そのお話しは、ずっと昔にとあるニョロリストさんが

「うちの子は、この布の上が遊ぶ場所って決めているので~」というブログを書かれていて、そこから変な風に解釈が広まった都市伝説みたいなものです。

※違うかもしれませんけど。

とにかく、それを成立させたいのであれば、

「この布は遊ぶ所(=トイレじゃない)」って覚えさせなければいけないのです。

ただ闇雲に布だけ敷いていたって、この子達がそこをトイレだと認識していたら、その布の上で普通にします。

ほらっこの通り!

その詳細は

フェレットは布の上でもウンチをします。トイレで寝る事もあります。

「消臭が足りないからそこでする」は真逆の発想

「トイレじゃない場所でウンチをされた時は、きちんと消臭しないと何度も同じ場所でされますよ」とか、注意喚起のつもりかなんだか知りませんけど、そんな風に書いてある飼育サイトとか見かける事がありますが…

そのせいで、「きちんと消臭してるのに、何度も同じ所でされちゃうんです。どんな消臭剤が良いんでしょうか?」とか本気で悩んじゃってる飼い主さんが増えてきちゃって、心の底から「あーあ」って思います。

これ、逆だからね!!

その子が「そこをトイレに決めた」のがにあるんですから、「臭いが残ってるからそこでする」んじゃなくて、「その場所でしたい」んです。

そこでウンチがしたい理由は他にあるのだから、いっくら消臭しようが何しようが、根本的な解決にはなっていないってことに気が付いて下さいね。

フェレットの「同じ場所をトイレにする習性」をシツケの悪い例みたいに言うから、こんがらがっちゃうんです。

無責任な情報に振り回されて消臭剤ジプシーと化した飼い主さま…

いくら何をしたってダメなのだとしたら、その時はもう、「そこでウンチをしよう!」と決めたその子に合わせて、あなたが「そこをトイレにしよう!」って折れてあげた方が早いです。

それはもう、何度もそこでウンチをするその子の事を

「ちゃんと決めた場所にウンチが出来て偉いね!」って、褒めてあげるべき事なのですよ。

「ウンチ」に困らないであげて下さい

ウンチというのは、この子達の健康を知る大切な情報源の1つです。

消化管が短いフェレットは、一日に何回もウンチをしますから、ちょっと掃除をサボるとえげつない状態になったりもします。

だから、「片付けるのが面倒くさい」ってなる時だって、あると思います。

それは人として別に抱いておかしくない感情です。

「トイレの掃除を面倒くさがるだなんて、生き物を飼う資格が無い!」とか怒り出す人とかいますけど、そんなのは気にしなくて良いんです。

赤の他人に資格がある無い言われたところで、その子の飼い主があなたであるという事実は変わらないのだし、いくら飼い主だからといったところで、どんなに愛していようがなんだろうが、いつでも100%それを楽しむ事なんて出来るわけないんです。

それが人間という生き物です。

ただですね…

トイレの「外し方」がおかしい時は要注意

「あっちこっちに」ウンチをするフリーダムスタイルの子でも、ある一定の法則みたいなものがあります。

それは一緒に暮らすうちに分かってくる事です。

普段なら「間に合わないからここでしようっと♪」なそれが、「間に合わなくて出ちゃった」になった時にはちょっと気を付けてあげて下さい。

間に合わないから、ここでしよう♪の図

例えばそれは、

一回のウンチで出し切れなくて、しょっちゅう便意をもよおす状態だったりする事があります。

それは、内臓が健やかな状態では無い事を意味しています。

ウンチが細くなったり、出ている量が明らかに少ないと思った時には、すぐに病院で診てもらってあげて下さいね。

直ちにグッタリと元気がなくなるばかりではありません。

腸閉塞の原因の1つとされる毛球症は緩やかに少しずつ、確実に進行していく症状ですので、グッタリしてからの通院では、ただちに開腹手術となってしまいます。

毛球症とは
換毛期は要注意【毛球症は腸閉塞・胃内異物の原因になる】毎日のお手入れにちょっとプラス!

春と秋は動物たちも衣替えの季節です。 1歳前後の子は特に、尋常じゃない生え変わり方をしたりします。 「抜け毛を集めたらもう一匹フェレット出来ちゃうんじゃないか」ってくらい抜ける事があります。 だけど、 ...

間に合わなければ死んでしまうんですよ。

毛球症に限らず、「このウンチおかしいな」ってもっと早くに気が付いてあげていれば…って、一度でも、そういう経験をしたら

「元気なウンチをして見せてくれる事」が有り難くて嬉しい事に変わります。

だから、面倒臭くても何でも、それまでは、ただそれだけだったとしても、「しっかりウンチを見てあげる」飼い主さんでいてあげて欲しいと思います。

いたちのおうちのトイレのしつけ方に対する考え方は、大体こんな感じです

フェレットがトイレを外す理由~シツケは従わせる事じゃない~

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