迷子フェレットポスターの作り方

基礎知識

効果的な迷子捜索チラシとは?フェレットを探していますNGポスター…それペット泥棒ホイホイになってない?

迷子捜索のポスターというのは、フェレット図鑑を作るわけでも、その子のプロフィールカードを作るわけでもありません。

その目的は

  • (脱走・迷子)ペットの捜索に協力して下さい

です。

これは、電車に乗って遠くからでも「誰かお手伝いに来て下さい」のお知らせではありません。

まずは近くにいる「誰でも皆、そこにいる全員」に向けて、うちの子がいるかもしれないから「ちょっと足元を気にして下さい」に近い「捜索に協力して下さい」の呼びかけだと考えて下さい。

それを踏まえて、じゃあその捜索に協力してもらうために、その情報として

  • そのペットがフェレットだという事
  • いつどこからいなくなったのか(あなたのそばにいるかもしれないから見て欲しいという大まかな場所の指定)
  • フェレットとはこういう動物ですという説明
  • 一目見て分かるその子の特徴

そして、そこに

  • 見かけたら(捕獲できたら)こうして欲しい
  • 連絡先はここです

出すべき必要な情報はこれだけです。

これら必要な情報が1つでも欠けていたり、また逆に、載せる必要がない情報や載せるべきでは無い情報が詰め込まれた迷子ポスターは、その役割を果たさないどころか、ペット泥棒にまんまとその子をさらわれていくきっかけともなりえますので、今日は「効果的なポスターは何がどう効果的なのか、ダメなポスターはなぜそれではダメなのか」を詳しくお話しさせて頂きます。

もちろん、必ずこうして下さいというものではありませんが、少し頭の片隅に入れておいて頂けたら、何かの時には必ずお役に立てる事ですからと、経験者として自信を持ってお話しさせて頂きます。

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フェレットを探しています!迷子捜索に効果的なポスターとペット泥棒にしか興味を持たれないNGチラシ

今日のアイキャッチ画像(記事の一番上にある写真)がそのままですので、ここからは、その理由を詳しくお話ししていきます。

先ほど、迷子捜索のポスターは「逃げたペットの捜索に協力してもらうため」のものだと書きました。

が、そのポスターは「ペット泥棒も見ている」事を忘れてはいけません。

ペット泥棒とは

  • 現場へこっそり捕まえに行ってさらっていく人
  • 自分が飼い主ですとなりすまして連れて帰ってしまう人
  • 偶然見つけて保護したら可愛くて返したくなくなってしまった人
  • そもそもそれが泥棒行為になる事を知らない人
  • 等々

今日ここでは「こっそりさらって行く人」と「なりすまし飼い主」

いわゆる盗む気満々でその意思を持って連れさらっていく人を主にその対象としてお話しをします。

ペット泥棒だなんて、そんな事が簡単にできるの?と思われるかもしれませんが、長年、保護というものに携わってきている私たちは(それがダメな事だとは知らずに)道で拾った動物をそのまま飼った経験があるというお話しを結構たくさん聞いてきました。

堂々と飼い主になりすまして連れて帰ろうとする人を見た事もあります。

「フェレットを保護しているのですが、飼い主さんが探している事を後から知りました。このまま返さないでいたら逮捕されたりするのでしょうか?」と、情が移ってしまって返したくないんだとうちへ問合せをしてこられた方もこの数年の間に一人や二人では無い数でおられます。

そんなこんながある中で、私たちはその活動中に、車にひかれてしまった亡き骸、衰弱死であろう亡き骸、カラス等につつかれたと思しき後の亡き骸、等々それなりの数を見てきています。

だからという訳ではありませんが何となくな経験則からの勘で、つい数時間前に目撃情報があったのに、そこから何日も何日も多くの目と手を使ってくまなく捜索しているのに、死骸の発見にさえ至れない、生きてそこにいたであろう形跡の一つすら見つけられない時には、ほぼ確実に、人の手でどこかへ連れて行かれてるんじゃないかって、その可能性の方が高い事を考えます。

それくらい、(自覚があるなしにかかわらず)ペット泥棒というのは多いです。

もちろんペット泥棒は、きちんと警察署にすぐに双方が届出を出してさえいれば防げることです。

が、そもそも「フェレット(に限らず動物)を保護(捕獲)したらまずは警察に届出を出す」という事を知らない人が多いのが現状なので、こればっかりは現時点ではどうにも出来ません。

参考:明らかな遺棄に見えても【フェレットを保護したら「まず警察に届け出る」3つの理由】他人に捨てられたフェレットの例

なのでせめて、あなたが作ったそのポスターはペット泥棒に余計な情報を与えるだけになっていませんか?という事と、

そうならない為に「迷子捜索に協力して欲しい」という事だけを効果的に伝えられるポスターとは、どのように作れば良いのか、その参考にして頂きたいお話しを1つずつ順番にさせて頂こうと思います。

一番効果的で分かりやすいポスター参考例

  • フェレットを知らない人に
  • フェレットを探して欲しいと
  • 出来るだけ少ない文字数で伝える

にはどうしたら良いか?のイメージでポスターを作ると、一番、無駄のない分かりやすいポスターが出来上がります。

例えば、「マークドホワイト」「パスバレー」「アンゴラ」「グレープアイ」等とフェレ飼いには当たり前でもフェレットを知らない人には通じない言葉を使うのは止めましょう。

一般の方には分からない事は書く必要が無い事として最初から書かない、分からない表現は使わない、のが鉄則です。

誰でもが分かるように、必要最低限の情報を確実に記憶してもらう事を目的としたそれを作ります。

まずはこのように

GOODポスター例

迷子フェレット捜索ポスター

全体像で「フェレットとはこういう動物です」と誰でもが一目で分かる、その子の全身が写っている写真を掲載します。

写真はその一枚で十分です。

お顔の表情やお鼻の特徴などは、土汚れやその他で変わってしまう(パッと見では判断が付けづらい)可能性があるので、細かい事までが分かる写真を何枚も何枚も載せる必要はありません。

その子がフェレットである以上、「その子だけの特徴」は捜索時にはあまり必要ではないうえ、それは出すべきでは無い情報だったりするのでむしろ控えた方が良いです。

これは保護対象とされる件数が多いワンちゃんや猫ちゃん達と違い、フェレットは外で迷子になっている(保護される)という件数自体がとても少ないので、「その子と他の子との区別」があまり重要では無い事と、ペット泥棒対策としてそれは避けるべきだという、一般公開するビラに写真をたくさん載せることによるメリットデメリットをお考え頂くと分かりすいかなって思います。

そしてこれは経験上なのですが、可愛い写真をたくさん載せて「その子の細かな情報」がわんさか書き込んであるプロフィールカードみたいなポスターより、あくまでも「フェレットを探しています」としてある簡素なポスターの方がより多くの人に、その内容だけが伝わりやすいためなのか、フェレット飼いじゃない方々からの協力を得やすかったりするのです。

必要な事だけを箇条書きに

一目「見ただけ」で分かるその子の特徴を出来る限り分かりやすい言葉で書きます。

例えば、その子のカラーを書く時は「シルバーミット」等とするのではなく、「全体的にシルバー(グレー)っぽくて手足の先が白」のようにして、誰でもが分かる色の名称を使って下さい。

何月何日の何時頃どこからいなくなったのか、大まかな住所と捜索範囲内にある分かりすい目印となりそうなコンビニや建物名、最寄り駅などを書きましょう。

SNSに載せる時には町名からの記載ではなく「○○県○○市○○町〇丁目」というように都道府県からきちんと書いて下さい。

町名被りは全国に以外と多いので、近かったらお手伝いに行こうと「何県のですか?」というお声が思っているよりたくさん届いたりします。

返信する時間などの事を考えたら、先にその一文を添えて投稿しておくのが無難です。

また、首輪などいなくなった時に着けていた物があればそれを記載し、その時には必ず、「外れているかもしれません」という注意書きを添えて下さい。

そして、連絡先として届出をだした警察署名(届出を出したら見つかった後、拾得者さんとのやり取り窓口になってもらえます)

可能であれば、ご自身の連絡先を明記しておくと、警察署の会計課(落し物係)が閉まっている時間帯の捕獲、発見情報をその時その場から直接もらえるので、その分だけ早く再会できる事になります(警察には必ず「無事に戻りました」の連絡を入れて下さいね)

が、これは、いたずら電話などに使われる恐れもありますので、よく考えて自己判断でお願いします。

ネコババ防止(返してもらいやすくなる)、捜索協力者を増やすための裏技

投薬の必要がある持病を抱えていると書くとペット泥棒をされる確率がグンと下がります。

最初は泥棒する気はなくても保護したら可愛くて可愛くて自分の子にしてしまいたいと思われている場合にもこれは有効です。

投薬が必要な子なので返して下さいと訴えかけるためのものなので、これは嘘で構いません。

そして、(保護に至った場合にはと限定するなどして)謝礼の明記をすると協力者がぐんと増えます。

無償と有償とではそもそもの人の注目度に天と地ほどの差が出ますので、是非、その事も覚えておいて頂けたらと思います。

やっちゃダメ!NGポスター例

心配で不安で吐露したい胸の内、伝えたい思いがたくさんあるのは分かりますが、ゴチャゴチャゴチャゴチャ多くの事を詰め込んだポスターは、何がしたいのか何を言わんとしているのかが伝わりづらく、目にした人の印象に薄いです。

自身の事で思い返して頂くと分かりやすいかと思うのですが、これまで目にした迷子ポスターの文字をじっくり隅から隅まで読んだことがありますか?

多分、同じペットを飼っているとかそういった特別な思い入れでも無い限り、サラっとしか見てこなかったのでは無いかと思います。

また、隅から隅まで読んだそのポスター、書かれていたはずの「その子の情報」は読み終えた後、頭に残っていましたか?

きっと、飼い主さんに感情移入して「可哀想に…早くお家に帰れますように」って、それしか残らなかったのではないかと思います。

そうやって、せっかく作る迷子探しのポスターを同情しか残らない「可哀想な子のチラシ」にしてはいけません。

文字数(情報量)が多すぎるポスターは、そもそも読んでもらえないか、肝心な事が頭に残らなくなるだけなので、その時点でもうNGです。

それからよくある「アンゴラフェレットといって毛が長いの特徴です」や「カナディアンフェレットなので骨格がしっかりしているのが特徴です」というような、そもそもフェレット自体をよく知らない人には、それが特徴として全く分からないのでそれらは書く意味がありません。

というより、それどころか、「アンゴラなら」「カナディアンなら」「よし、盗みに行こう!」とフェレット泥棒を引き寄せる事になりかねないのでむしろ書いてはダメなのですよ…

最低限の情報「フェレットが」「どこで」いなくなっているのかを頭に残してもらうためのポスターを作るのだとそこを意識して下さい。

NGポスター例

迷子ポスターNG例

載せてはダメな事とその理由

可愛い写真をたくさん見てもらいたいという飼い主感情はとてもよく分かるのですが、多すぎる情報は、大切な情報を薄めてしまうだけなので控えて下さい。

せっかくの「迷子捜索に協力して下さい」のポスターが「フェレットって可愛いのね」で流されてしまうポスターになってしまいます。

そして、さっきも書いた通り、飼い主としての感情論や逃してしまった事への言い訳や反省の言葉は捜索ポスターには書かないで下さい。

「どのような状況でどこからいなくなったか」は行方不明の「人」探しでは有益な情報とされていますが、屋内飼育のペットが「不注意で」「家からいなくなった」という情報は分かり切っている事なのでわざわざ書く必要はありません。

これは「お散歩中にリードからすり抜けてしまった」なども同じで、攻撃性の高い心無い人のターゲットとなるだけなので書かない方が無難です。

「どういう状況で逃げたのか」などとそれに答えたからと言ってその子の発見率が上がるわけでもない、捜索するのには関係ない事を執拗に聞いてくる人がネット上に現れるかもしれませんが、それは心配しているふりをしたただの野次馬です。

それに答えたからといってその人が捜索のお手伝いに来てくれるわけでも無いですから、それらの声が気になる時には「詳細はお手伝いに来て下さっている皆さんに現場でご説明しています」と、知りたかったら現場へ来て一緒に探して下さいの意味を含んだその一文でシャットアウトしましょう。

それらの声に応えるのは、その子が見つかった後です。

無事に見つかりましたの報告時に「こういう状況で脱走させてしまった、皆さんも気を付けて下さい。」と実体験からの注意喚起として公表すれば良いのです。

とにかく、その子を探すのが先。

迷子チラシには、いなくなった場所、ここら辺にいるはずなんですという「情報だけ」が載っていれば良いですからね。

秘密の質問に使える情報は載せない

ひと昔前までは「オス」「メス」くらいは、その子の情報として載せてるべきだとされていましたが、最近では、「それは載せるべきではない情報」という方針で活動者たちの間では固まりつつあります。

こういうご時世ですので、SNSなどでその子が周知されている場合にはもちろんその限りではありませんが、やはり、フェレットを知らない人にはその子が男の子か女の子かは分からないことですし、捜索に必要な情報というわけでも無いので、私たちが保護した側の時に利用する「秘密の質問」にした方が良いだろうという考えです。

マイクロチップをきちんと正しく活用している場合以外は、誰が本当の飼い主さんなのか、その証明が出来ないのが現状です。

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なので、なりすまし(ペット泥棒)対策には「公開していないその子だけの情報」は一つでも多い方が良いのです。

同じ理由で「年齢」も書く必要はありません。

特に「若い子」の場合は、ペット泥棒対策のためにむしろ書かない方が良いです。

そして先ほど言ったように「アンゴラ」とか「○○」などと、「珍しい子(稀少種)」であるという説明も同じ理由で書くべきではありません。

上記で「細かい事までが分かる写真を何枚も載せる必要はありません」にも同じ理由が含まれています。

秘密の情報とは

私たち保護活動者は保護した迷子(警察署からの一時預かりっ子)の情報をほとんど開示しません。

写真も載せる事は無いです。

それは、飼い主だと名乗ってこられた方が「その子の特徴を正しく言ってくれるか」そこでしか、本当にその子の飼い主さんなのかを確かめる方法が無いからです。

だから、あなたが迷子ポスターに「その子の特徴」を事細かに全て書いてしまったら、それを見た泥棒は全て答えられてしまいます。

簡単に飼い主になりすますことが出来てしまうのですよ…

活動者が入っている場合には、これ以外にも、なりすましをさせない策を万全にとっている(ここでその手の内を明かすことはしません)ので大丈夫なのですが、これがその前の段階、

例えば、警察署に届出を出す前に、そういう事を何も知らない善意の拾得者さんが早くお家に帰してあげたい一心でTwitterで「フェレットを保護しました」などとした場合、その子の特徴を話すその子の飼い主を名乗る手慣れた人が現れたら、拾得者さんは何も疑わずにその子をそのまま渡してしまいます。

ペット泥棒はそういう一瞬のすきを狙っている手練れです。

Twitterで「こういう子が脱走しました」とその子の特徴がバッチリ分かる写真を何枚もあげていた例では、その写真をわざわざダウンロードまでして警察署に持っていき「これがうちの子です」と名乗ろうとした不届き者の話しを聞いたこともあります。

その時にはきちんと警察署に遺失物届けを出していたので、泥棒は失敗に終わったそうですが、何とも恐ろしい話です。

そしてこれは保護して下さった方に向けてなのですが、ペット泥棒は、そういう事に慣れていないあなたに狙いをつけて、あなたの善意を利用しようとしています。

誰に何を言われても、あなたが悪者にならないために、「必ず警察署を通す」という事を忘れないで下さい。

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捜索の邪魔になる余計な情報は載せない

随分と長くなってしまったのでそろそろまとめさせて頂きますが、とにもかくにも、分かりやすいポスターにするために文字数は少なく、捜索に必要じゃない情報は載せない。

それが基本です。

普段と違う環境にいて、その子がどんな状態なのかが分からないので、普段はこうですと言った性格やその他の事も書く必要はありません。

例えば、「名前は〇〇です。呼んだら来ます。」

これは、たまたまそれを見たフェレットを知らない人が何か似たような動物を見かけとりあえず○○と呼んでみた。来なかった。「じゃあ違うや」って、そのまま素通りされてしまう事になりかねませんので書かない方が良いです。

「とても人懐っこくて噛みません」も、ずっと外にいて怖い思いをして怯え切っている状態では、懐っこいどころか人を見て逃げていくかもしれないし、噛みつく可能性だって大いにあります。

「噛まない」と書かれていたら何も警戒せずにフェレットを知らない人はそのまま手を出します。

その時にもしも万が一、ガブっとやられたら逆上してその子にひどい事をするかもしれません。

実際にそういう事例はいくつもあるんです。

だから、「噛むことがあるかもしれないので、保護して下さる際には、優しく声をかけながらそっと手の匂いを嗅がせるなど様子を見ながらでお願いします」などとして下さい。

これはその子のためでもありますからね。

ずっとお外で一人で緊張して心細い思いをしているところに、いきなり知らない人がズカズカ近づいてきて、むんずと掴みあげられたりなんかしたら絶対に怖いに決まっています。

優しくそっと扱ってもらうためにも、あえて「警戒心が強い」とか「噛むかもしれない」は必要な表記だと覚えておいて下さいね。

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