フェレット飼いの皆さんの中で、「フェレットがお水をゴクゴク飲んでいるイメージが沸かない」という方は多分あんまりいないと思います。
この子達は比較的、お水をよく飲んでくれる子が多いですから。
ただ、闘病中やシニアになってくると「脱水に気を付けてください」と言われる事が増えたりして、そんな時には、ご飯をふやかしに変えたり、オヤツにミルクを取り入れてみたり、意識して水分を摂らせてあげます。
若い子でも、給水ボトルで飲むのがへたっぴな子、お皿をひっくり返して遊んじゃう子、等々も結構な割合でいますが、そんな子達はみんな飼い主さんが普段から気を付けてあげているから、やっぱり「ゴクゴク飲んでいる」姿は何かしらの形で皆さんが目にされている光景だと思います。
が、この時期にはなぜか「病院へ行ったら軽い脱水状態って言われました」ってお話をよく聞きます。
その事について、「どうしてなんでしょうか?」と獣医さんに聞いてきたお話を今日はさせて頂こうと思います。
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フェレットの軽い脱水症状 見分け方と対処法
まず、明らかに熱中症をおこしてる、なんだか具合が悪そうだ、という状況では、こんなもんを読んでいる場合ではありませんから、すぐに病院へ!!
そうではなく、
「5月からもうガンガンにエアコンを効かせています。我が家の環境で熱中症なんてありえません!でも、ワクチンをうちに行ったら、ちょっと脱水してるって言われました。」
「別にひどく体調を崩してるってわけじゃなかったけど、ちょっと気になる事があったから病院へ行ったら少し脱水状態だって言われました」
等々などなどって皆さんに共通していたのは、「うんちがずっと緩かった」(下痢が続いてた)です。
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この時期って、そうなんですよね。
お部屋の室温はどんなに快適にしてあげられても、気圧差はどうにもしてあげられません。
気圧差で体調を崩す子は多いです。
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この時期はフードも痛みやすいですし、お皿やお水ボトルの雑菌も増えやすいです。
ふやかしをいつまでも置いておいたり、食べ残しのカリカリフードにつぎ足しは絶対にダメです。
必ず、食べ残した分は捨てて、最低でも朝晩2回は容器を綺麗に洗って、常に新しいご飯とお水を用意してあげて下さい。
人間でもそうですが、下痢が続くと、体の中は脱水気味になってしまいます。
脱水症状の見分け方(テントテスト)
テントテストといって、背中周りや首の後ろの皮膚を軽くつまんでテントのように持ち上げて軽くひねる方法が簡単で一般的です。
手を離して皮膚がすぐ元に戻らない場合は脱水症状を起こしている可能性があります。
ただし、この皮膚の戻り具合は、その子の体質によっても違うし、年齢によっても段々と変わっていきます。
なので、普段の皮膚の弾力を把握しておいてあげる必要があるので、日頃からテントテストはスキンシップの時にちょっとやってみてあげて下さい。
※「ひねる」の写真を撮り忘れましたがちょっとキュッと角度をつける程度で大丈夫です。
この時、ニョロが普段と食欲もウンチも変わりなく、元気にしている場合、この程度の脱水状態なら、緩いふやかしご飯をあげたり、ミルクやスープを飲ませて様子見で大丈夫です。
が、それでも脱水状態が改善されなかったり、他の症状が出始めたら様子見はすぐにやめて病院へ行きましょう。
大至急、病院へ行くサイン
- ぐったりしている
- 食欲の低下(自力でお水を飲めない)
- 呼吸が荒い
- 目に元気がない
- 毛に艶がない(パサパサしている)
- 肉球や鼻の色がいつもと違う
- 鼻や歯ぐきが乾燥している
- オシッコの回数が減る
- など
脱水を起こしていることに気付いたら
緩いふやかしご飯やミルクやスープを鼻先に置いても自力で飲まなかった場合、小動物用のイオンバランス飲料(例:アクアコール等)、無ければ赤ちゃん用のポカリ、それも無ければ普通のポカリを薄めたもの(糖分が多すぎるので必ず2倍以上に薄めてあげて下さい)をシリンジで一滴ずつ、口を湿らすくらいの感覚で少しずつ少しずつ含ませてあげて下さい。
それでも自力で飲もうとし始める様子が見られなかったら、すぐに病院です。
飲みたくないのか飲めないのかの判断ができない状態の時に無理やり飲ませるような事をしてはいけません。
誤嚥させてしまうと、それこそ大変な事になってしまいます。
強制給餌というのは強制的にご飯をあげなきゃいけない状態だからそうする行為なのですが獣医師からの指導を一度も受けていない慣れていない飼い主さんへ
一般的とされているこの持ち方(1枚目)では失敗しやすいので、シリンジ本体を安定させる(2.3枚目参照)ように持つと良いですよ
失敗というのは(続く pic.twitter.com/TbtUlaerlU— 滝川🌻いたちのおうちの中の人 (@MaikoTakigawa) March 24, 2021
人間用のポカリを与えたり、シリンジで与えないといけない、という状況は「緊急事態」ですからね。
それはあくまでも応急処置として、必ず、そのまま病院へ行ってあげて下さいね。
あ、脱線した。
「じゃあ、大丈夫か」と誤解を招いてはいけないという思いが強くて、どうしても、「すぐ病院へ」って話しをしてしまいたくなるのですが、今日はあくまでも、「全然元気なのに軽い脱水だと言われた」についてのお話なので、そこだけ間違わないで下さいね。
まとめ
上載の写真は我が家のもえちゃんなのですが、もえちゃんは給水ボトルは噛んで遊んでしまう、お皿のお水も本人は飲んでいるつもりみたいなのですが、ほとんど前や頭の上に飛ばしてしまって、どうしてもお水を飲むのがへたっぴで気が付くと脱水気味になっている事が時々ありました。
もちろん原因はそれだけではありませんが、そちらは体質的な事でどうにもしてあげようがないので、先生と相談して「一日3回ミルクをあげる」事で落ち着きました。
脱水気味になるほどお水が上手に飲めない子は珍しいと言われましたが、「そういう子もいるよ」って事で、お家のニョロは大丈夫か一度チェックしてあげてみて下さいね。
で、この時期に脱水気味になってしまう多くの理由は、先ほどお伝えした通り、ウンチが安定しない日が続いている時です。
気圧の関係でお腹が緩くなってしまう子は特に気を付けてあげて下さい。
どんなに程度が軽くても、脱水を起こしている状態は決して「良い状態」ではありません。
腎不全や尿路結石などの引き金にもなるし、他の病気が隠れている場合もあります。
毎日のお世話にテントテストを取り入れて、気を付けていても脱水気味かなと思う事が多い場合、病院で先生に相談してみてあげて下さい。
「気にすることはない」と言ってもらえたらそれで良いし、何かしらの対応が必要だとされた場合にはそれに従うのが一番良いですからね。
シニアで闘病中の子は一日におきに補液(点滴)に通っていたりってお話もよく聞きます。
また脱線するといけないので、熱中症や酷い脱水症状の時にやってはいけない事(応急処置)はこちらをお読み頂けたら
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という事で、今回は〆させて頂きます。
健やかなニョロニョロ生活を☆彡