フェレット飼育ノート

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フェレットの脱肛【下痢の原因は?】応急処置の正しいやり方

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今日のアイキャッチ画像は、うちの可愛いえるちゃんの脱肛が「だいぶ治まった時」のお写真です。

症状が一番ひどい時は、写真を撮ろうという考えが浮かばないほど「あぁ、どうしてあげたら良いんだろう…」って、ひたすらアワアワしてました。

もっと真っ赤でちょっと出血しているようにも見えました(下記参照)。

そして、この程度のそれは「ちょっと大きいウンチをした時」なんかにもよくこうなる子がいます。

不妊及び臭腺除去手術の時のそういうあれなのか、もともとの体質によるものなのか…

「お尻がでやすい子」というのは結構います。

何も知らずに初めてその状態を見たら、慌ててしまうのは分かります。

何とかしてあげなくちゃって、急いで検索して一番上に出ていた情報を真に受けて「悪化させてしまった」という話を聞いた事があります。

本当は「何もしなくて良い」のに、余計な事をして「ただ痛めつけるだけ」という結果になってしまう噂話を聞いた事もあります。

今日は、そういった事も含めて、「フェレットの脱肛」について、お話しさせて頂きたいと思います。

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脱肛は直腸脱という立派な病気

この子達が生まれてすぐに受ける「手術(臭腺除去)がその原因では無いか」とは言われていますが、だからと言って、そればかりが原因という事では無く、その子の体質もあるのではないかって私は思う事にしています。

※そう思わないと、誰かを責めたくなるからっていう、ただの私の個人的な感情です。

脱肛というのは、「直腸脱」といって、人間でいうところの「イボ痔」と「脱腸」の中間くらいの症状を指します。

その症状は「直腸の粘膜が肛門から脱出した状態」です。

お尻から出ているのは直腸の粘膜(内臓の一部)です。

よくわかるフェレットの健康と病気

軽度なものなら押し戻すことで治りますが、しばしば再発する時には肛門周囲の皮膚を縫合する処置をします。

それとともに、原因となっている病気があれば治療します。 田園調布動物病院 田向健一 院長

脱肛の原因

直接的な原因はやはり人間のそれと同じで、便秘や下痢のために強くいきむと起こしやすくなります。

若い生体(ベビフェレ)は術後(臭腺除去と不妊手術)経過の状態や括約筋が未発達な状態であるなどにくわえ、よく下痢をする事などから「脱肛しやすい」と言われています。

実際に「脱肛(直腸脱)は2才以下の若いフェレットに多い」とされています。

ふやかしからカリカリへの「フードの切り替え」が早すぎると排泄物がその「状態」と合わず、それが脱肛の原因となります。

そして、その時期に「しょっちゅう脱肛していた」という子は、シニア以降になったら、また脱肛しやすくなる子が多いです。

これは、「脱肛癖」が付いているというよりも、やはり、そういう「括約筋が弱い」体質なのだと思います。

そして、フェレットはよく下痢をすると言われているから仕方が無いと勝手に決めつけて、脱肛するたびに応急処置で済ませていたら「手遅れになる」事があるって場合を知っておいて欲しいと思います。

その下痢の原因はなんですか?

「脱肛してる」という見た目で分かりやすい症状に気を取られて、この子達の内臓からのSOSを見逃してしまうような事だけは絶対に避けてあげなければいけません。

一言で「下痢」と言っても、単に腸内細菌がバランスを崩しているだけなのか、はたまた何か大きな病気のサインなのか、脱肛するほど下痢が続いている時には、必ず一度、病院できちんと診察してもらってあげて下さいね。

下痢が症状にある主な病気一覧
原因 治療法 予防法
コクシジウム症 寄生虫 抗原虫薬や駆虫薬の投与 ストレスによる免疫力低下を防ぐ・感染を防ぐ
好酸球性胃腸炎 食物アレルギーや寄生虫感染(はっきりしていません 寄生虫なら駆虫アレルギーなら消炎剤の投与など 定期健診や日ごろの健康チェックで早めにそれを見極めてあげて下さい
増殖性腸疾患 細菌 抗生物質の投与 ストレスによる免疫低下を防ぐ・感染拡大を防ぐ
伝染性カタル腸炎 コロナウィルス 抗生物質や腸粘膜保護の薬を投与 感染を防ぐよう心掛けて下さい
ジアルジア症 寄生虫 駆虫薬の投与 現在の日本では特に予防に気を付ける必要はありません
クリプトスポリジウム症 寄生虫 症状に対する対処療法のみ 感染を防ぐよう心掛けて下さい
ストレス ※内臓の疾患によるものではないので省略します
気圧や季節の変わり目 同上
表が切れてる時はシューってスライドして見て!シューって!

もちろん、これが下痢の原因の全てではありませんし、これらの病気だからと言って、必ず下痢をするという事でもありませんので、あくまでも「こういう事もある」と参考知識の1つにして頂けたらと思います。

「応急処置」が必要かどうか

大きいウンチをした後などに「ちょっとの間」出ているだけなら、何もしない方が良いです。

出血や赤みがなく時間が経つと自然に戻るのなら心配はいりませんので、触らないであげて下さい。

下手にいじくりまわして、炎症を悪化させてしまったり、ばい菌が入ってしまっては、もっと大変な事になってしまいますからね。

実は、私も以前に脱肛癖のある子がいて、「清潔な指にオリーブオイルを付けて押し込むように」と当時かかりつけだった獣医さんに言われた通りにやっていましたが、あの当時はそれですんなりと出来ていました。

なので、それと同じようにやってみましたが、えるちゃんは嫌がって力んだので、余計に出てしまいました。

すんなりと押し戻せるばかりではありませんから、出来ないなら、無理してやらないであげて下さい。

本気の脱肛

もずくちゃん

この状態はもう、「軽度」ではありません。

そもそも、さっきも書いたように、軽度であっても「押し戻す」は「慣れてる」人にしか難しいです。

でも、大丈夫!

脱肛というのは、慌ててすぐにどうこうしなければいけない症状ではありません。

エルはここまでではありませんでしたが、「何もせず」で一晩過ごしました。

落ち着いて様子を見てあげながら、「翌朝、一番で病院に連れて行く」で十分に間に合いますから、どうぞ安心して下さいね。

応急処置の仕方

お砂糖をチョンチョンと塗ってあげると、塩をかけたナメクジのように引っ込みます。

この話が変な風に拡がっているのかは知りませんが「脱肛には塩」とか抜かしてるドアホを見た事があります。

痛いでしょうよ!そんな事したらダメ!!ちょっとは常識で考えて!

…ったく。

まぁ、それはいいとして、とにかくこの方法は

「そうしてあげて下さい」と獣医さんから指導を受けた、きちんとした処置の仕方です。

実際にその処置も見ました。

ジャリジャリと擦り込んだり、まんべんなく塗ったくるみたいな事では無く、本当に「ちょんちょんと優しく」「ちょっと付ける程度」で十分です。

ちょんちょんと優しく付けたら後は放っておいてあげて下さいね。

繰り返しになりますが、

そうした応急処置は、あくまでも応急処置です。

出来ればきちんと、一度は必ず、お医者さんに診てもらってあげて下さいね。

ちなみに、

えるちゃんは、「軟膏」と「飲み薬」をきちんと処方してもらい、軟膏の方は常備薬として、この前、新しいのをまた処方してもらってきました。

そのお話しの詳細はこちら

フェレットの脱肛(治療費まで) でご確認頂けます。

健やかなニョロニョロ生活を☆彡

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