地震や台風で大きな被害を受けた地域では復興へ向けて各自治体ごとに様々な窓口が設けられます。
近年では割と早い段階でペットに関する相談窓口も開設されるようになってきました。
一般からの義援物資の受付け、災害ボランティアの受付けも始まります。
最初は必ず現場は混乱します。
混乱すればするほど一人一人の届けたい気持ちは遠くなってしまいますから、今日は少しでもスムーズに我々全員の気持ちが届くよう「私たち皆が知っておいた方が良いこと」をお話しさせて頂こうと思います。
早い段階で開設されるペットに関する相談窓口は、大体どこでも被災されている方々へ向けての案内になります
県外から「何かできることはありませんか」などのお問い合わせは現地職員さんの業務の手を止めてしまう行為になりますから絶対にしないようにしましょう。
被災ペット 災害時に「ペット」はどのような扱いになるのか
私たちペット飼いにとってこの子達は家族です。
話の本筋がブレるので今は「自分の命より大切」とかそういうのは無しで
あなたがいなければその子は「ペット」からすら外れて「野良/遺棄の疑い」「保護扱い」になってしまうのですから、まずはあなたという『人』がいなければダメだという事を分かっておいて下さい。
そしてこれは、大きな災害時には必ず論争となる事ですが、20年以上見てきてやっと「同行避難の受け入れも可能な避難所もある所にはある」くらいまで進んできた程度です。
そこを嘆き、憤りを感じているあなた、選挙に行きましょう。
SNSで怒っても、私やどこかに「なんとかしろ」と怒鳴りこんでも、何も解決にはなりません。
数か月後には忘れてしまう単発の感情にせず、確かな行動に移して「それが叶うまで」ずっとずっと一緒に続けていきましょう。
それは今後の大切な課題として今日ここではいったん終わりにしますが、さてここからは、シビアな現実的なお話をします。
有事の際には、まずは現実を受け入れて下さい。
有事の際には
有事の際には「人命が最優先」です。
それはつまり、「動物たちの事は後になる」という事です。
今ここで悲しんでも怒っても、それは変わらない事実なのです。
国や自治体に動物たち用の備えはありません。
被災地外からの援助も「人命救助の後」「交通インフラが整備されてから」しか届けることは出来ませんから、それまで、あなたの家族はあなたが守らなければいけないのです。
災害時、大切なあなたの家族を守ってあげられるのはあなたしかいないのですから、「ペットを飼う」ということはそういう事だとしっかり分かっておいて下さいね。
「義援金」「支援金」被災ペットのためになるのはどっち?
結論から言います。
私たちが自分のお財布から出したお金を全額そのまま被災ペットたちだけに使ってあげてもらえる仕組みはありません。
それをしたければ、自分で用意した車にガソリンをいれて自分で高速道路を運転して現地へ向かって直接、渡したい子に届けるほかありません。
お分かり頂けますか?
「直接その子達に届けるまで」に車を用意するお金、ガソリン代、高速代、ご飯を食べるならその費用、全て「お金がかかる」ことです。
我々のお金はそういう事にも使われるので、「全額そのまま被災ペットたちのためだけに直接使われる先を教えてください」と言われても、「ありません」としかお答えできません。
し、「動物たちのため」になると国や自治体にそのような窓口が設置される事はほぼありませんので、それはそういった活動をされている団体あてに募金をするのが最善という事になるわけですが…こういう時には気を付けてください。
あなたの善意に付け込んだ詐欺師がかならず出てきます。
なんちゃら法人だNPOだなんだかんだって福祉団体や公的機関を名乗り「支援金の受付」としてお金をだまし取ろうとしたり、例え実体のある団体でも被災地への支援とはまるで関係のない活動資金にあてる「支援金のお願い」をだしている事もあります。
支援金詐欺は、大きな災害の後には必ず発生しますので、本当に本当にお気を付けくださいね。
「義援金」と「支援金」の違い
義援金
- 県などの関係団体が設置した義援金配分委員会で配分基準等を決定し被災者の皆さんに配分される
- 被災者数などを把握したあとに配分されるため、使ってもらうまでには、時間がかかる
支援金
- 寄付先の団体が判断し被災地の復旧をはじめとしたさまざまな活動に迅速に役立てられる
- 使いみちはその団体に委ねられ、活動レポートや収支報告書などで確認することができる
引用:日本財団『支援金と義援金の違い』
支援金の「中抜き」と呼ばれるものについて
上記で説明した通り、支援したお金が「それだけ」に使われることはありません。
これは災害時の話に限った事ではなく、多額の寄付金を集められている所では、いわゆる「経費」と呼ばれるものやその他諸々にもご支援金が使われています。
中には経費とはとても言えないような事に使っている不届き者の話なんかも聞いた事が皆さん一度くらいはおありかと思いますので、そういう気持ちになってしまうのも分からなくはないのですが、なんでもかんでも一緒くたにして「中抜き」とする風潮はいかがなものかと思います。
本来「中抜き」というのは、『取引の間に仲介者が入って手数料を得ること、仲介者を省略して直接取引する行為』を指します。
取引の間に多くの中間業者や仲介者が関わり手数料が高額になることを非難する意味で「中抜き」という言葉が使われていますが、例えばこれが、仕事は他社に任せきりで報酬だけ「中抜き」するいわゆる一括下請けみたいな事になってくるとそれは、法律で禁止されている行為になります。
大切なお金ですから寄付した先では「きちんと使って欲しい」のは当然ですし、どう使われたのかを知る権利も当然あります。
が、後から「そんな所だとは知らなかった。そんなことなら寄付なんてしなければ良かった。」と後悔してもそのお金は決して戻ってくることはありませんので、寄付される時には、まず先に団体の活動状況や使いみちを確認するようにしましょう。
被災地へ「何か送りたい/何か届けたい」がNGの理由
何かできる事はないかといてもたってもいられない気持ちは分かりますが、「何か」ってなんでしょうか?
「困ってるだろうからとりあえず何か送る」って、実家のお母さんからの仕送りなら有難いですが、他人から送られてくる「とりあえず何か」はかなりの確率で「いらないもの」「必要のないもの」です。
ただ「要らない」だけならまだいいですが、それは被災地に更に負担をかけるだけのものになるから絶対に勝手に送ってはいけません。
ニーズに合わない支援物資は在庫として滞留して「ゴミ」になるのですよ…
第二の災害って知ってますか?
一般からの物資支援を受け入れることになったらすぐに「梱包材はゴミになるからいれないでください」とアナウンスが必ず出ます。
送る側からしたらせっかくだから形が崩れないようになどの配慮でも、大したことのない量であっても、全国から送られてくる梱包材はものすごい量のゴミとなって被災地の方々に負担をかけます。
ゴミを処理するその費用は被災地行政の税金からです。
「被災された方々の税金を全国から届くゴミの処理に使う」って、こんなに不本意で本末転倒なことはないじゃないですか。
必要とされていないのはそもそもゴミだし、必要以上に届いた物資は滞留してゴミになる。
それらのゴミを処理するのは現地の役場職員さんなどですが、忘れないで下さいね、そこにおられるのは全員が被災された方たちです、処理には被災地の税金が使われ被災地の経済を圧迫することになります。
「救援物資は被災地を襲う第2の災害」
そうならないよう、どうかどうか知っておいて下さいね。
ちょっと長くなってしまったので、
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災害時【被災地のために】ペット飼いとしてできる事すべき事しておく事
災害時、被災地のために自分には何ができるのか。災害ボラとしてこれまで見てきたこと聞いてきたことを元に「遠くからできること ...
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あとがき
災害時にはいたちのおうちにも「義援金と支援金の違いが分らない」「募金はどこにしたら良いのか分からない」「とりあえず何か送りたい」「いたちのおうちは何してるんだ」という問合せが届きます。
この記事はその返信として書いたものから一般論として必要な部分だけ抜き出したものになります。

