セカンドオピニオン(second opinion)とは読んで字のごとく「第二の意見」です。
フェレットを診てくれる病院が今よりずっと少なかった昔は、病気になってもならなくても、最初から最後までずっと同じ病院でかかりつけの先生に診てもらう事が普通でした。
「セカオピ」なんて、人でだってやっとここ10年20年で、それはうしろめたさを感じるような事じゃなくて、患者側が持っている当然の権利として普通にそれをして良いってなってきたところですから、動物病院となるとまだこれがなかなか…
SNSだってまだなかったあの時代に、かかりつけの病院と何かトラブルになったとか、「もっと別の」を望んだ時には、ありとあらゆる手段やコネを使って情報をかき集めてもう一世一代の大博打を打つかの覚悟を持って、やっと見つけたその遠くのまたは大きな病院へ「転院」するしかありませんでした。
今ではもう動物病院ででもセカオピは普通のことになってきてると思いきや、「まだそんな感覚なの?」って病院もあるし飼い主さんもいて、『だからなんとなく聞きづらくてちゃんとした事を知らないんで』というご相談がたまにあるので、今日はその辺りのことをお話させて頂こうと思います。
\ セカオピとは/

「他の先生の意見も聞いてみよう」ってだけの事だよ!
かかりつけの先生の診断や治療法が適切か、病気に詳しいわけではない私たち一般の飼い主には分からないから、他にはどんな治療法があるのかなどを、別の先生にも話を聞いてみたいって「第2の意見」を求めること。
転院とセカオピはまったく別のもの
「転院」は通ってる(入院してる)病院から他の病院へ移ることです。
引越して病院が遠くなったからとか、待ち時間がない完全予約制の病院が良いからとか、理由はさまざまですが、とにかく、「かかりつけの病院を変える」ことが転院。
対して、セカオピは「他の先生にも話を聞いてみる」こと。
本来の意味であれば「データだけ持参(生体は連れて行かない)してお話を聞く」のが正しいセカオピの受け方なのですが、私の経験上では、データを持って生体も連れて行って直接「あー、なるほど」って診てもらった方が話が早い場合の方が多かったです。
人の場合とは違って、次の病院へ移る時に紹介状が必要なわけでもないしそれまでの診療情報(カルテ)の引継ぎもさほど重要とされていない事が多い動物病院では、そのままフラっと体だけで転院するケースも多いみたいですが、本来であれば転院の場合も、かかりつけの先生にカルテを出してもらってから移る方がスムーズだと思うんです…本来であれば。
詳細は後述しますが、セカオピを受けられるのも、セカオピで来られるのも、どちらも嫌がる先生の話は今でも割と聞きますし、そこへ「転院したいからカルテを」だなんて、そこで気まずい思いをするくらいなら、また1から検査のやり直しになることくらい分かったうえで黙って転院する方が楽だって…それは確かにそう。分かります。
まぁ、とにかく、現状では何の準備もなくても、ある日突然フラっとできてしまうのが「転院」
セカオピはそうはいきません。
動物病院でのセカンドオピニオンの受け方
1)セカオピを受けたいことをかかりつけの先生に言います
そうしたら、「だったらこの先生の所へ行ったら良いよ」とその先(転院)を見越して紹介状の用意までその場でしてくれるケースも全然珍しいことではなくて。
フェレットを診られるとはいってもその全ての動物病院がフェレットの外科的治療に適した最新の環境が整っているというわけではありませんから、そういう場合は先生の方からそういうお話しをしてくれる事も多いです。
そのように、その結果として病院を変える(別の先生が提供する治療(手術)を受けるために病院を変える)事になる場合もありますが、この場合は最初からそうしようと思ってのその行動(転院)とは全く意味合いが違うのはお分かり頂けますよね。
紹介状やカルテ(セカオピ先に提供するデータ)は有料です(無料だったと聞くこともありますがそれはその獣医さんの気持ちですからそれが当たり前だと思わないで下さい)
2)セカオピ先の病院に連絡をします
セカオピを受けたい事を伝えてその予約を入れてもらいます。
理由は後述しますが、どこの病院に通っているかは必ず最初に伝えてください。
その時に生体も連れて行った方が良いのか念のために聞いてみてください。
生体は連れてなくても「話を聞くだけ」でも、セカオピはれっきとした診察ですので無料ではありません。心配な方はその時に費用も聞いておくと良いです。
(1)でかかりつけの先生から連絡をしてくれてある場合も多いですので、その時には予約の連絡ということになります。
セカオピの希望を出して獣医師がイヤな気持ちにならないかな?
上記のように、セカオピは先生を信用してないからするものではありません。
それは先生も…っていうより先生の方が分かってます。
病気の治療方法や病気へのアプローチの仕方は必ずしも1つと限っているわけではないから、他の選択肢は無いのか知りたいとか、別の角度からの意見も聞いてみたいとか、そうやって自分なりにこの子に合う治療方法を考えて、そのうえで「改めてきちんと(かかりつけの)先生と決めたい」って、あくまでもそこへの過程にあるのがセカオピなのですから、それでイヤな気持ちになる先生って…
その子のことを飼い主として考えてあげるための材料を仕入れに行くことに嫌悪するという事は、その子の治療の決定に関われるという飼い主の権利を行使させてもらえないって事ですからね。
それこそ、それを理由に転院を考えるべきじゃないかと言いたいところではありますが…
セカオピを嫌う獣医師がいるのは事実
先生も人間ですから、セカオピというシステムがどうこうではなくて、
- 自分が提案したことを受け入れなかった
- 自分の提案以外の案を自分の他に求めようとした
こういう事が絶対に許せないタイプの人ってお医者さんだけに限らず普通にいるじゃないですか?
プライドが高いというかなんていうのか…
かかりつけの先生がもしそういうタイプだったらと地雷を踏みたくない気持ちから身構えてしまうのは飼い主として当たり前の感情ですし、そこでデータの提供を渋ってくれるほど分かりやすくセカオピに拒否反応を示してくれる先生ばかりではありません。
ここで大切なことを一つ
「セカオピを嫌う先生のところからの患者さんのセカオピ(受け入れ)を嫌う先生がいる(案外多い)」ということ。
なので、セカオピの予約を入れる時には必ずかかりつけの病院(先生)を先に伝えてください。
「え…大変じゃん。イヤだなぁ。」って気持ちが重くなってしまったあなたにコッソリお勧めしたいのは
動物病院だからできる主治医に内緒でこっそりセカオピの勧め
どうしてもかかり付けの先生を裏切るみたいな気持ちになってしまってセカオピなんてとても…という方にも参考にして頂きたい友人の言葉があります。
セカオピとは、本命とよろしくやっていくためにキープ君に相談してるみたいな感覚に近い。
そこに背徳感は時代遅れ。
本命とキープが入れ替る事だってあるし、友達の紹介で出会った3番目がいきなり本命になることもある。
いちいち、キープに相談している事を本命にいう必要なんてないし、まぁ、オープンマリッジじゃないけど明け透けに話す事で成立してる関係なら言えば良いってだけ。
要するに、やり方だの考え方だの感情だのはその人の好きなようにやれば良いし思えば良いんであって、『どっちとも上手くやっていけるように振舞えばいい』それだけのこと。
これに尽きると思います。
紹介状が必要なわけでもカルテが必要なわけでもない動物病院だからできること。
まとめ:セカオピとは「大切な我が子のための選択肢を増やす手段」だと考えよう
私はたまたま教科書通りの一般論しか知らない私に合わせてくれる先生方に出会えているからってだけだそうで、友人いわく私のこのセカオピに対する講釈は「正しいけど現実的ではない、ほぼ理想論。他のみんながこの通りにできるかって言われたらそうはいかないと思うよ」っていつも言われます。
確かに「セカオピの話しをだしたら露骨に嫌な顔をされた」って話はよく聞きますし、そのせいでせっかくのかかりつけ病院に通いづらくなってしまったら本末転倒すぎますもんね。
正しいとされてるやり方が必ずしも通用するばかりではないのが社会ですから、それがやりづらい、できない、時には、ご自身のやりやすいように、気持ちが楽なやり方が正しい方法。
何をどうしようが最終的には「他の獣医さんの意見も聞いてみたい」が叶うように事を進められればそれで良いわけですから、頑張って下さいね。
その子のために色々と考えてあげられるように、何か少しでもこの記事が参考になったら嬉しいです。
健やかなニョロニョロ生活を☆彡
