目やに(眼脂)とは、代謝によって出る目の老廃物(新陳代謝による正常な現象)のことです。
フェレットの目は人や猫などに比べてあまりにも小さすぎるため、それに比例してこの子達の目ヤニはごく微量なうえ、体の構造、毛づくろいなどこの子達の日常の動作や行動により、正常な目やには私たち飼い主が気付く前にそのほとんどがとれちゃってます。
たまに目頭付近にくっついてる事がありますが、それが1回限りで、カサカサに乾いていて、「ポロッ」ととれる、ようなものの9割は心配ないものです。
初めて見つけた時にはビックリしちゃうかもしれませんが、それは、目に入った小さなゴミ(塵や埃)が、目の新陳代謝で出た古い細胞や分泌物と一緒に涙で出てきただけのものですから、どうか安心してくださいね。

文中「目やに」だったり「目ヤニ」だったりしますが打込み機種(デスクトップ、ノーパソ)の変換の違いで、指すものの意味の違いではありません
心配なフェレットの目やに
上であげたように、カサカサに乾いているものが目頭にちょっと付いていただけならそれは何も気にすることはありませんが、
- 見るたびに(いつも)ついてる
- ネバネバしてる
- 黄色~緑色、赤~茶色などの色がついている
- 目やまぶたが充血してる
- まぶしそうにしてたり
- ショボショボしてたり
- 目を開けづらそうにしていたり開かなかったり
- 目をひんぱんにかく(気にする)
- などなど
の場合には病院へ行く準備をはじめてください。
\ 病院へ行く準備!/

緊急で救急病院を探してくださいという意味ではありません
その子がグッタリしてる(熱がある/体温が低い)、嘔吐や下痢、まっすぐ歩けない、等など、目ヤニ以外の症状が出てる場合はすぐに病院へ(その場合は救急です)
- 状態の観察(写真を撮ったり、メモに残したり)
- 最初に気付いたのはいつか
- その時、何をしていたか(例:バトルをしてた、シャンプーした、トイレ砂に潜って遊んでた、など)
- ぬるま湯で湿らせた清潔なコットンやガーゼで優しく拭き取ってあげてください
- 固まってしまってとれない時には無理にゴシゴシしたりせず、何度か繰り返して目ヤニがふやけるのを待ってふき取るようにしてあげて下さいね
- すぐにまた同じ状態になるようでしたら、なるべく急いで(診察時間に間に合うなら今すぐ、今が夜中だったら翌朝一番など)病院へ
- その時に頻度(どのくらいのペースでそうなるか)をメモっておくと良いです
- その一回で治まったら、「こんな事がありました」と時間がある時にゆっくり診察してもらいに行ってあげてください
病院へ行くべき目やにの症状と原因
今日のトップ画は黄色~緑ですが、こちらは茶色

- 色:黄色~緑色/赤っぽい~茶色/などの色がついてる
- 量:多い(目が開かない/目の周りの毛にベトベトにつくなど)
- 状態:ネバネバしている
上記3点、全て「注意が必要(病院へ)」とされる目ヤニの特徴です。
写真では分かりづらいかもですが、まぶたも少し腫れていて裏側は真っ赤に充血していました。
ネバネバした目ヤニの原因
これは色々あるので、ここで「これが全て」という話はできませんが、知ってる限りの例をあげてみようと思います。
ただ、上記のような「病院へ行くべき症状(目やに)」の時には、必ず、救急病院へ行くまでではないけど速やかに病院へ行ってあげてくださいね。
「救急病院を探して行くまでではない」のは、あくまでも、「すぐさま命にかかわるような事ではないから」というだけの事で、上記のような症状が出ている場合には、放っておいて治ることはほぼありません。
し、放っておくことによって、この目やにが何かしらの体の疾患からくる症状だった場合にそれを見逃すことになる事が何よりも怖いです。
角膜炎や結膜炎
- 角膜炎:黒目の表面を覆っている透明な膜(角膜)が、炎症を起こしている状態
- 結膜炎:まぶたの裏側から白目の表面までを覆っている膜(結膜)が、炎症を起こしている状態
角膜炎や結膜炎などの目の病気は、❝ありとあらゆるもの❞を原因として発症します。
- 外傷
- 異物混入
- 腫瘍
- アレルギー
- 薬の副作用
- 何かしらを原因とした涙の減少
- 細菌やウィルス感染
- 何かしらを理由とする免疫力の低下
- などなどなどなど…
角膜炎は放っておくと角膜潰瘍(角膜上皮だけでなく、その下の実質まで傷付いた状態)や、デスメ膜瘤(さらにその下のデスメ膜が盛り上がってきた状態)、角膜穿孔(角膜に穴が開いた状態)を引き起こして失明する危険があります。
結膜炎はジステンパー(発症したら致死率はほぼ100%とされています)やインフルエンザなどの感染症やエリテマトーデスなどの免疫系の病気の症状として発症している可能性もあります。
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「たかが目やに、たかが結膜炎・角膜炎」なんて簡単に考えていたら取り返しのつかない重症になってしまう事がありますから、だから、なるべく早めに病院へ行ってあげなければダメなのですよ。
角膜炎と結膜炎のなんとなくの見分け方
※あくまでも参考程度ですが
黄色~緑や茶色っぽいネバネバした目ヤニが出ているうえで
角膜炎
- 片目だけに症状が出てる
- 片目だけ閉じてたりする
- まぶしそうに目をショボショボさせてる
- など
結膜炎
- 白目が充血してる
- まぶたが腫れてる
- 目の周りが赤くなってる
- など
外傷や異物混入によるものはうつりませんが、ウィルス性の感染症による目やにの場合、ほかの子も目やにの症状がまだ出ていなくても病気には感染している可能性がありますので、多頭飼いのお家ではパンデミックを起こさないよう注意が必要です。
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歯が原因だった子の目やにの例

ピントが合ってなくて申し訳ないのですが…見えますでしょうか?
ネバネバした茶色っぽい膿のような目ヤニがでています。
拭き取ってあげた状態がこちら

この子は元の飼い主さんから「ちょっとアレルギーがあるっぽくてたまにこうなります」と言われて(病院へは行ってないとのことでした)お引き受けした子なのですが、明らかに強い口臭がしていました。
ご覧の通り頬も腫れあがっていてあまり大きくめくる事はできません(痛そうだからしたくない)でしたが、ちょっと見ただけでもお口の中はこんな状態。

そのまますぐに預かりさんが病院へ連れていってくれて、その場ですぐに歯の処置から治療を開始してもらって、顔の腫れも目の腫れも目やにも数日後には落ち着きました。
この子はもう歯石除去でどうにかなるような段階ではなかったので最終的には抜歯という処置になりましたが、歯石除去についてはこちらで詳しく
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歯槽膿漏で歯石除去【無麻酔施術と医療行為の違い】お家でできるお口ケア
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目やにの治療について
ここまででお分かりの通り、目やにの原因となる病気やケガの治療をしなければ目やにの症状が治まることはありません。
原因となっている疾患やケガの治療をしてもらいつつ、対処療法として抗生物質やステロイドの目薬や飲み薬や塗り薬の投薬という形が一般的かと思います。
目(やに)の検査
目やにの色や性状(ネバつきの有無など)を観察・確認…する場合もあるそうですが、いたちのおうちがこれまで診てもらってきた先生や、多くの飼い主さんたちから聞いた話では「目ヤニを観察するというよりは」という感じで以下の事の方が重要かなって思います。
なので、ふき取って綺麗にしてあげてからの通院でも「目ヤニが無いと診察できない」なんて事にはなりませんので安心して下さい。
その時、最初の「病院へ行く準備」であげた「メモ」と写真を忘れずに持って行ってくださいね。
先生に伝えること
- 目ヤニに気付いたのはいつか
- 片目だけなのか両目なのか
- どのくらいの頻度で出ているか
- その他
大体ここまで(問診や視診)で、目ヤニの原因の大まかな特定を先生はしてくれます。
上記であげたように内科的な治療が必要であればそのお話し、目のトラブルであった場合にはここから
目の検査
- 涙量検査(シルマーテスト):涙の量を測定する(ドライアイの診断)
- 角膜染色(フルオレセイン染色)検査:角膜に傷がついていないかどうかを調べる
- 眼圧検査:目の中の圧力を測定し、異常がないかを調べる(緑内障などの検査)
- 眼底検査:眼球の奥にある網膜や視神経、内部の腫瘍等を調べる
- スリットランプ(細隙灯)検査:角膜や水晶体、前房、硝子体の状態を調べる
などのような検査に入り、場合によってはその外科的治療をはじめてもらう事になります。
ちなみに今日のアイキャッチのまろ坊は「角膜染色検査」と「スリットランプ検査」をしてもらい、1週間ほど抗生物質とステロイドの目薬で様子見という処置で今はもうケロっと治っています。
目ヤニを予防するための日頃のケア 絶対やっちゃダメなこと
日々の健康チェックに目やにの確認がある猫とは違い、フェレットには日々の暮らしの中で目ヤニに何かしらの働きかけというものはありません。
冒頭でお話しした通り、「目ヤニにがついていないのが通常」だからです。
お顔のシワのお掃除が必要なワンコス(フレブルやパグなど)とも違い、この子達の顔を毎日拭いてあげる必要もないですし、目ヤニだけに特化した特別なケアはないです。
もしろ、「余計な事をし過ぎない」ことに気を付けてあげてください。
例えばもしも、目にゴミが入っちゃっている事が分ったら何もせずにまずはすぐに病院へ行く支度をはじめてください。
支度が終わる頃にはなくなっているはずです。
それでも残っていたら、そのまま病院へ。
知識がないまま適当な触り方をすると目を傷つけてしまう事になるだけで何一つ良いことはありません。
「余計なことをしない」これが一番大切です。
そして、いたちのおうちをお読み下さっている皆さんに限ってこんな事は絶対にしないのは分かっていますが、
- 人間の目薬や軟膏を使う
- 他の子が使ってた目薬や軟膏を使う
これは本当に絶対ダメ。
人間用の目薬はフェレットにとっては刺激が強すぎることがあってそれだけでも良くないのに、痛いとか不快感から目をこすって傷ができましたなんて事になったら本末転倒すぎるし、他の子が使っていた目薬は病気の共有(感染)にもなりかねないし、そもそも、開封してから時間の経った目薬はただのゴミです。捨ててください。
これは人が人用の目薬を使う時でもそうです。(他者との共有はダメ、古いものは使わない)
気になることがあったら必ず、病院へ行って下さいね。
目薬のさし方もきちんと先生に習ってください。
目薬を処方された時、それが初めてで「どうやったら良いのか分からない」時はそのまま先生に伝えて、その場で練習させてもらえば良いのですよ。
あなたはちゃんとした患者さんなのですから、「教えてください」って言えば良いんです。
愛する我が子のために「ちゃんとしたやり方」を学んであげてくださいね。それは、ちゃんと病院へ連れて行ってあげてる飼い主さんだけに許された特権なのですからね。
まとめ
通常ではあまり見ることのない(気付かない)「フェレットの目やに」について、少しでも飼い主さんの不安を解消できたら良いなという思いでまとめてみました。
その他の目の病気についてはこちらなども参考にしてみてください。
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