追記というのは本来、文末につけるものなのですが、この記事に関しては頭に付け足し付けたしで書いています。
それは、チップの登録なんかした事も無いのが丸わかりな人がダラダラダラダラ文字数稼ぎで書いてる「何言ってんだか分かんねぇよ」なブログやサイトが目につきまくるから。
こう見えて私は保護活動者だし、業持ちなので、マイクロチップと縁が…って、うっかり私もダラダラ書きだしそうなので、本題いきます。
フェレットのマイクロチップ登録について【法改正後の最新版】
まずは、今、今日の時点でチップを入れようか検討中の飼い主さんへ
マイクロチップを入れてもらったら、その場で登録用の書類がもらえるので必要事項(飼い主情報として、あなたの住所や電話番号などを「書いてください」って書いてある通りに記入すれば良いだけ)を書いて、そこにくっついてる登録料の「払込金受領書」を貼り付けてポストに投函するだけです。
宛先もなんもかんも書いてあるので知っておく必要はないし、書いてある通り、病院で説明してもらった通りにするだけです。
1ヶ月前後で「マイクロチップデータ登録完了通知書」というハガキが届きますので、それで日本獣医師会(AIPO)への登録は完了です。
次に、既にチップが入っている子の飼い主さんになられた方へ(※ファームからのチップが入っている子はほぼこちらの扱いになります)
※法改正後あちらこちらからお話を聞いていますが、どうにもまだ「フェレットのこと」は統一されていないのが現実です※
書かれている事と違うことがありましたら、経験を教えて下さい。お願いします。
獣医さんに「そのまま日本獣医師会の登録に使えるチップなのか」の確認をしてもらって下さい。
獣医師以外が勝手に読んだ番号では登録は出来ませんのでご注意下さい。
マイクロチップがそのまま使える場合
- 獣医さんに識別番号証明書もしくは登録申請書を発行してもらって下さい。
どちらの書類を用意してもらえるのかは、2022年9月現在、病院によってまだまちまちです。
※今後も変更があり次第、加筆していきますね!
登録申請書を出してもらった場合
※登録申請書を発行してもらう際にはマイクロチップの装着時と同額に費用がかかる場合があります。
- チップの番号は挿入済みのもので記入してもらう(購入した証明書が必要になる場合があります)
- あとは上記の「マイクロチップを入れた時」と同じ
これはつまり、提出する書類に本来であればシールを貼る必要があるのですが、それが無くても「登録」はできますので、先生にはそのように伝えてみて下さい。
参考例
どちらの子も登録完了済です。
識別番号証明書を出してもらった場合
獣医さんのやり方に従って下さい。
現在まで4件ほど参考例を頂いていますが、違いが分かりやすい2例でお話させて頂きます。
これはどちらも「識別番号証明書をだしてください」とお願いして出してもらった正式な書類です。
正式な「書式」は多分まだ無いのだと思いますが、これでどちらも手続きは完了していますので、どんな書式でも下記の条件「3」をクリアしていれば問題ないという事になります(2022年11月現在)
マイクロチップ識別番号証明書から登録するやり方
登録は下記の『登録システム』より行います。(2022年11月現在オンラインでしか受けつけていません)
クレジット払いのみです
手続きにはE-MAILアドレスが必要です。
■登録申請の流れついて
1.以下のいずれかの画像(スキャニングデータ、撮影写真データ等)をご用意ください。
登録申請書(日本獣医師会送付用)
マイクロチップ装着証明書
マイクロチップ識別番号証明書
輸入検疫証明書
2.手元に下記を用意し、マイクロチップ番号の入力欄に登録を行うチップ番号を入力し「番号確認」より、登録情報の入力へお進みください。
・1の画像データ(JPG、PDF) |
・クレジットカード(VISA/MasterCard/JCB/AMEX/DINERS) |
3.登録情報では動物情報、飼育者情報、獣医師情報を入力します。
動物情報 | 名前、生年月日、性別、動物種(犬、猫、その他)、品種、毛色、施術日 |
---|---|
飼育者情報 | 氏名、氏名フリガナ、郵便番号、住所、TEL、FAX、緊急連絡先、E-MAIL(必須) |
獣医師情報 | 獣医師名、獣医師フリガナ、郵便番号、住所、動物病院名、TEL、FAX、E-MAIL |
簡単に説明すると
上記「3」がしっかり書き込まれた「識別番号証明書」を用意したら写真を撮ります(スマホのカメラで大丈夫です)
クレジットカードを用意して(カードの名義が登録者名と異なっていてもできます)
こちら『日本獣医師会:マイクロチップ登録申請システム』から登録します。
※獣医師会に登録できるのは15桁の数字のみなのですが、チップの情報がそれだった場合は本来であれば全員が使えるはずなのですが、先生によっては自身でいれてないものについては「出来ない」「したくない」と言われる場合もありますので、その時には下記「使えない場合の①、②、③を参考にして下さい。
使えない、(チップが壊れてるなどで)読めない、読めるけど規格違いで登録ができない番号、等と言われたら
- 使えるチップを埋めてもらう→上記に同じ
- その番号のみ、「もしくはチップは読めないけど」としてIFSに登録する→下記参照
- どこにも何も登録しないという事も現状ではまだありですが、それはご自身でご判断下さい
※2022年7月現在までフェレットでは登録変更を要する案件というものに私は出会った事がないのでここでは省きます→10月には実体験を書けるようになります!少々お待ち下さい。
マイクロチップの使い方
脱走させちゃった時に「その旨の連絡を」と言いたいところですが、ぶちゃけ今は必要ないです。
警察署や私たち保護活動者その他、マイクロチップを読んだら、「保護しています」と番号の届出を出しますので、AIPOの方から、あなたに連絡がいきます。
※登録情報は我々一般人は閲覧する事が出来ません。必ず、中の人を通してのご連絡となります。
もうね、だからね、今は登録するだけで良いんです。
また、マイクロチップの装着は医療行為です。
登録申込書には、このように「獣医師記入欄」があります。
ここが空白だと当たり前に登録してもらえません。
どこに行ったら手続きできるのか?とか勿体付けてゴチャゴチャゴチャゴチャ言ってるサイトもありますけど、動物病院で入れてもらって必要事項を記入した書類をポストに投函するだけです。
※所定のお金はもちろんかかります。
今月(2022年7月)すでに2匹の子を飼い主さんにお返しして、1匹にマイクロチップを入れてもらった最新の経験談で「それだけで良い」って書いてます。
そんなに脱走させてる飼い主さんが多いって現実もどうかと思いますけどね。
もうね、何を見たんだか知りませんけど、「なんかどこ見ても結局よく分かんないからやっぱ入れない」とか聞きたくないんで、超簡潔に分かりやすく書きました。
とにかく…
マイクロチップにかんしては、ネットで情報を得ないとどうにもならないような事では無いので、病院へ行って先生に言って下さい。
そしたら出来ます。
なんにも難しい事はないです。
入れてあげようと思ったらそうしてあげて下さいね。
ここだけの話
今ってね、この下にあります通り、犬と猫に関して義務化された直後で、まだ、色々と「小動物に関しては整っていない」のが現状です。
環境省には「今はまだ犬・猫の事が始まったばかりで小動物には手が回っていないのが現状です」というような事をはっきりと言われました。
なので、まずはAIPOに登録
これが現状におけるベスト寄りのベターだと私は思っています。
今後また色々と変わっていったら都度都度、追記していきますので、待っていて下さい。
2022年9月追記ここまで
令和4年6月1日から、ブリーダーやペットショップ等で販売される犬や猫について、マイクロチップの装着が義務化されました。
つまり、ブリーダーやペットショップ等で購入した犬や猫にはマイクロチップが装着されており、飼い主になる際には、御自身の飼い主の情報に変更する登録が必要となります。さらに、マイクロチップが装着されていない犬や猫を譲り受けた場合や、拾った犬や猫に御自身でマイクロチップを装着した場合には、飼い主の情報の登録が必要になります。
※環境省※
フェレットの義務化はまだなのですが、「チップが入っている子」にはせっかくだからこうしてあげて欲しい、また、入れようかどうか考え中の方にはその仕組みを知って欲しいみたいなつもりで最新情報を追記します。
簡単にいうと2022年4月現在、例えば民間事業者(下記参照)が個別に実施しているマイクロチップ登録制度にだけ登録されている方は、環境省のデータベースにも登録して下さいね。ってお話しなんです。
追記ここまで
以下、『「フェレットにマイクロチップが入ってます!」だけでは、何にも意味が無いんですよ。こうしてあげて下さい』ってお話です。
突然の迷子、災害、盗難、事故……ペットは住所も名前もいえません。そんなとき、マイクロチップは確実な身元証明になります。
- 動物愛護管理法では、犬やねこなどの動物の所有者は、自分の所有であることを明らかにするために、マイクロチップの装着等を行うべき旨が定められています。
- 特定動物(危険な動物)や特定外来生物を飼う場合には、マイクロチップの埋込みが義務づけられています。
- 犬やねこを海外から日本に持ち込む場合には、マイクロチップなどで確実に個体識別をしておく必要があります。また、海外に連れて行くときには、マイクロチップが埋め込まれていないと持ち込めない国があります。
これは、環境省のホームページから抜粋してきたものです。
なので、「犬やねこ」ではなく、また「特定動物(危険な動物)や特定外来生物」でも無い、フェレットに装着の義務は無いという事はお分かり頂けますね。
※北海道などの一部地域では「特定動物」に指定されていますが、上記の「特定(危険な)動物」ではなく「特定(移入)動物」というカテゴリーになります。
要するに、その子に入れるべきか、入れないままで良いのかの判断は、飼い主であるあなたがしなければいけないという事です。
フェレットでも、マーシャルフェレットとDRFの子達は「お迎え時にはすでにチップが埋め込まれている状態」ではありますが、今日はDRFニョロ達のお話しは省略するとして、せっかく装着されている(してあげる)、そのマイクロチップは、装着されているだけでは全く何の役にも立たない。
という事実が全然、知られていないようなので、今日は、装着する・しないの参考にして頂くために、その「役目」を知って、装着する(している)のならば、いざという時にきちんと「マイクロチップを有効に使える飼い主」になって頂きたいというお話しをします。
ペットのマイクロチップって何?
マイクロチップは、直径2㎜、長さ約8~12㎜の円筒形の電子標識器具で、内部はIC、コンデンサ、電極コイルからなり、外側は生体適合ガラスで覆われています。
それぞれのチップには、世界で唯一の15桁の数字(番号)が記録されており、この番号を専用のリーダー(読取器)で読み取ることができます。
動物の安全で確実な個体識別(身元証明)の方法として、ヨーロッパやアメリカをはじめ、世界中で広く使われています。
わが国でも、近年犬やねこなどのペットを中心として利用者が急増しています。
こちらも、環境省が定めている日本国内でのお話しで、それがISO規格であった場合のコード内容は
- 最初の3桁・・・国コード
- 次2桁・・・・動物コード
- 次2桁・・・・販売会社コード
- 最後8桁・・・固有の個体識別番号
ですので、あなたがフェレットのオーナーになって、自身でいれてあげる時には上記のような物になります。
装着する国や規格の違いなどで、その「数列」や「表記」に多少の違いはありますが、
書かれているモノとそれで知れる情報は大体がどれでもこの程度のものになります。
マイクロチップはROM (Read Only Memory = 読み出し専用メモリ)
外から非接触で読み書き出来るタイプのマイクロチップも存在はしているのかもしれませんが、フェレットに装着するマイクロチップは、既に装着済であっても後から自身で入れてあげた物であっても、
その全てが「ICチップ」とは名ばかりの、極小の(読み取り専用)メモリです。
例えば、マーシャルフェレットの子を読み取ったら
実際の具体例
123 456 123456789012
や
123456789 F
こんな風に、数字の羅列のみ、か、それ+アルファベット、が書かれているだけです。
※個人情報に繋がる恐れがあるので、数字・アルファベットは適当(ありえない架空の配列)です。
この20数年間、ここ数年は特に毎年一回以上は必ずと言って良い頻度で何度かそれを読み取ってもらう機会がありましたが、それ以外の物が書かれていた事は、ただの一度もありません。
「リーダーで読み取ったら、即座に飼い主情報に繋がる」とか
「チップを読んだらその子の健康状態が分かる」等という、まるでSF映画のお話しかのような事を言う人を時々目にしますが、ありえません。
上記でも書いた通りですので、コード表などと照らし合わせれば国、販売会社、その子に割り振られた番号、程度の事は解読できますが、あくまでもそこには「解読しなければ意味をなさない文字」が書いてあるだけです。
そして、2018年現在ではまだ読み取り専用でしかないこのマイクロチップを「装着した後の情報に繋がるようなモノ」がそこに書かれているはずは無いという事はご理解頂けますね?
リーダーはどこにある?
そこに書いてあるモノはその程度の事であるという事をご理解頂いたら次は、そもそも「それを読み取るにはどうしたら良いのか?」のお話しです。
最近では、動物病院でもそれを読み取る機械がある所が多いです。
他にも行政機関(愛護センターなど)や動物を扱う施設(ペットショップなど)等に置いてあります。
無料の所(または対象動物によっては無料など)もあれば、有料の所もあります。
「どこにその機械があるのか」ご自身のお家の近くで検索する時には
「マイクロチップ 読み取れる 施設」
「小動物臨床開業(勤務)獣医師」
「動物愛護関係の行政機関」
などと打ち込むとリーダーがあるそれらがヒットしやすいかと思います。
無料かどうか、使用させてもらえるかどうかなどは前もってご自身で問い合わせて下さい。
ちなみに、いたちのおうちにもあります。
マイクロチップの情報を「登録」しなければ意味がない
その子だけに割り振られた世界で唯一の数字の羅列(やアルファベット)が書かれたマイクロチップ。
繰り返しますが、そこには、飼い主の住所や電話番号などのデータは入っていません。
マイクロチップに書かれている「モノ」を「その子の情報」にする作業が必要となります。
その子の個体識別番号とあなたの情報を紐づけしてデータベースに登録して下さい。
それが完了するまではいつまで経ってもマイクロチップに書かれているモノは「ただの個体識別数字(やアルファベット)」でしかないのです。
どこに登録する?
再三の繰り返しでうんざりかとは思いますが、改めてもう一度言います、飼い主として、あなたが登録するまで、その子のマイクロチップはただのチップです。
最初から装着されているのであれば、きちんと登録までしてあげなければ、何の役にも立たないのですよ。
例えば既に装着されているマーシャルフェレットであれば、
「IFS(国際フェレット協会」は絶対です。
マーシャルフェレットではなくても、せっかくチップを入れてあげたのであれば…フェレットならば、こちらへは登録しておくべきだと思います。
ここに登録しないのであれば、他のどこにしても意味が無いんじゃないかってくらい、何かの時には真っ先に役に立つ重要な登録先となります。
が、ご自身で後から装着してあげる場合には、チップの埋め込みと登録はワンセットになっているので、まずは、そちらの指示に従って下さい。
多分「AIPO」です。
AIPO(アイポ:動物ID普及推進会議)とは、マイクロチップの普及を推進する団体として環境省の案内にも出ている、日本最大手のデータ管理施設です。
なお、埋め込みに関してはかかりつけの動物病院でご相談下さい。
チップの埋め込みとAIPOの登録料は平均すると大体5,000円前後が相場です。
しつこいですが、せっかくチップを装着してあげたのなら、AIPOだけでなく、登録だけなら無料ですので、是非、IFSにも登録しておきましょう。
マイクロチップの埋め込みが無くても、IFSへの登録は可能です。
あとは、「保険屋」にもその番号を登録する事がありますね。
※私はペット保険には入らないのでその詳細は「人から聞いた程度」の情報しか知りません。
登録先は他にも複数個所ありますので、埋め込んだ病院の先生などと相談して、ご自身が必要と思う個所それぞれに登録して下さい。
登録された情報は飼い主さんの個人情報ですので、他施設との共有は一切ありません。
一か所だけ登録しておけば良いと思えばそれで良いですし、
一か所に登録しただけじゃ意味が無いと思うならば思いつく限りの場所に登録すれば良いだけです。
フェレットだけに限らず義務化されていない小動物に関しては、(外に出るわけじゃないからという理由がメインかとは思いますが)それなら意味が無いじゃないかとして、
マイクロチップの埋め込みをしていない飼い主さんの方が多いのが現実ではあります。
IFS(国際フェレット協会)への登録の仕方
登録するだけなら、マイクロチップがなくても、マーシャルフェレットじゃなくても、フェレットなら誰でもが無料で登録できます。
元里子でファーム不明、チップ装着無しの子をきちんと登録してもらってる私が言っているのですから、これが本当の話しです。
※それに何の意味があるかどうかは「登録するしない」とはまた別の話しです。
電話、FAX、ハガキ、E-mail等で
◎飼い主さんの氏名:
◎ふりがな:
◎郵便番号:
◎住所:
◎電話番号:
◎FAX番号:
◎E-mailアドレス:
◎フェレットの名前(ニックネーム):
◎性別:
◎カラー(セーブル、バタースコッチ、シルバーミット、アルビノ、パンダ、 他)
◎購入日:
◎購入店:
◎証明書番号
を連絡するだけですよ。
⇒IFS(国際フェレット協会)について、その趣旨と登録はこちら
マーシャルフェレットの場合
輸入時の全ての子のマイクロチップ情報がIFSには登録されています。
その子の個体識別番号に
出生時(入荷時)のカラーとお誕生日と販売予定店舗の情報がIFSで紐付けされます。
それが、「国際フェレット協会発行の手術保証書付き出生証明書」として購入時に渡されるあの書類というわけです。
ここまで良いですか?
この時点でもまだ、マイクロチップに飼い主さんの情報は紐付けされていないんですよ。
ここまでを一度、整理しますね。
登録の順序や内容
AIPOの場合
病院やしかるべき施設でマイクロチップを埋め込み、飼い主の連絡先、その子の種類(動物の種類)、名前、お誕生日、性別、種類、毛色などの詳細を後から「飼い主が全て」登録します。
登録に必要な書類は埋め込んだ施設でもらえますので、何も心配はいりません。
IFSの場合
マイクロチップを埋め込まれた状態で日本へ来ます。
①その子のお誕生日、カラー、販売予定店舗の情報がIFSに登録されています。
飼い主となったあなたがきちんと登録する事によって、
②①で登録されている子の「飼い主はあなた」という情報がIFSに登録されることになります。
保険屋の場合
とある大手のペット保険会社は、情報共有はないとしたうえで、AIPOへの登録を促しています。
なので、AIPOへ登録した後に改めてAIPOと同じような情報をそちらへも登録し、その子が先天的に持っている疾患やその子のそれまでの病歴なども登録する事になるそうです。
これは、当たり前、且つ、全ての登録先にいえる事ですが、例えば、ワクチン接種の情報なども「登録するまでのこと」しか登録されていません。
登録情報の更新・書き換えは「その都度」しなければ意味が無い
登録先には、登録した情報しかありません。
マイクロチップを読み取って、照会をかけた時に分かるのは「登録した時の情報」だけです。
これは例えば、迷子のフェレットを保護した時、
実例1 登録がない子
動物病院でマイクロチップを読んでもらい
『123456789 A』
と、9桁の数字とアルファベット1文字が書いてある事が分かりました。
IFSに問い合わせたところ
- お誕生日
- 出生時のカラー
- 販売店舗
- 飼い主登録はされていない
が判明しました。
※2022年現在ではこのようなアルファベットが入ったチップの子はもういないんじゃないかと思われますが、AIPOでは15桁の数字以外が入ったチップの登録は出来ませんのでご注意ください。
実例2 登録が中途半端な子
動物病院でマイクロチップを読んでもらい
『123456789012345』
と15桁の数字が書いてある事が分かりました。
IFSに問い合わせたところ、
- その子はマーシャルフェレットではない
- IFSには登録されていない
事が分かりました。
AIPOだったか獣医師会だったかは忘れましたが、問い合わせたらヒットはしました。
が、個人情報のためこちらに飼い主さんの情報を教えてもらえるわけは無く、そこから飼い主さんに「いたちのおうちにいます」と連絡をしてもらうようお願いをしました。
数日後に「登録されている電話が繋がらない、住所も変わったようだ」という連絡がきて、その子も元のお家には帰れませんでした。
実例3 きちんとした登録がある子
動物病院でチップを読んでもらい
『123 123 123456789012』
と、3桁、3桁、12桁の数字が書いてある事が分かりました。
IFSに問い合わせたところ
飼い主さんの登録がされており、「現在、迷子になっているという情報」も登録されていたため、その日のうちにお家に帰れました。
装着するしないは飼い主として責任を持って決めること
お分かり頂けているかとは思いますが、これは私が保護活動をしている人間だから「それを知っている」「きちんと活用しようとする」というだけの事です。
一般の「動物を飼っていない人」は、マイクロチップについて、その存在さえ知らなかったりもします。
また、動物を飼っていても…
フェレットを飼っていてもマイクロチップの意味を知らなかったり、きちんとした活用が出来ていない飼い主さんがいます。
保護した子が、マイクロチップが装着されているのに、お家に帰れない事の方が多いというのがそれを証明しています。
そこには、
- 「マイクロチップが入っています」という事だけに価値があるような宣伝文句を使い、「登録しなければ意味が無い」という説明をしていない販売店舗が数多く存在している事
- 「マイクロチップを入れておけば安心です」などと、それ以降の大事なことを伝えない知ったかぶりの似非情報発信者が後を絶たない事
- 動物ID(マイクロチップの装着)普及の推進が、動物たちの現状を考えていない立場でしか進められていない日本のペット社会の現状
- などなど
多くの理由が挙げられます。
だから、「マイクロチップをいれても意味がない」と言ってしまえばそれまでですが、入れていなければそもそもの話しにもならないという事は分かっておいて下さいね。
まとめ
いたちのおうちでは、マイクロチップ装着について反対も推奨もしていません。
ただ、聞かれたら「装着してあげた方が良いかと思います」と言います。
もちろん、「その後にはここへ登録まできちんとして下さいね。登録しなければ、その子の体に異物を埋め込んだだけでしかないんですよ」と、ちゃんと説明もします。
ちなみにうちの子達はチップの装着無しでIFSに登録だけしています。
諸事情(というか成り行きというか)で、そうしただけなので、「脱走した時用」の事は考えていません。
要するにこれは、もしも脱走させてしまったら、「うちの子です」と証明できるものが無いから帰ってこれないという事です。
「万が一にでも起きる可能性がある脱走(迷子)」と「体に何かを埋め込む」を天秤にかけた時、
私は昭和の古い人間なので、いくら「害はない」と説明されても、何となくそれが怖いのです。
もちろん否定的なわけでは無いので、義務化されたらすぐにそうします。
なので、「マイクロチップを入れてあげて下さい」と進んで発言する事はありません。
ですが…
だから…
入っているのなら「ちゃんと活用してあげて下さい」
入れるのなら「ちゃんと活用できるようにしてあげて下さい」
と、声を大にしてお伝えしたいのです。
マイクロチップは「装着して終わり」「入れときゃ良い」なんて物ではありませんので、飼い主としてきちんと知っておいて下さいね。
今日のお話しは『嘘ばっかり!【フェレットのマイクロチップ】その役目や意味・本当の使い方を正しく理解してますか?DRF・IFSさえ知らずにチップの説明とかヤバいレベルで知ったか乙!』をまとめた物となります。
重複個所もありますが、世に出回ってる嘘情報なども実例を挙げて紹介しています。
冒頭で「今日は省略する」としたDRFニョロ達について、どうして「あえて説明する必要が無い」と言い切れるのかの理由や、それらを受けて、届いた「なるほど話」なども載せていますので、とんでも無く長い記事とはなっていますが、是非、併せてご一読頂ければと思います。
健やかで安全なニョロニョロ生活を☆彡