フェレット飼育ノート

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基礎知識

フェレット【季節ごと】散歩に連れ出すメリット・デメリットと注意事項

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今日のお写真は、2018年4月の撮影です。

左端に写るわさび君は「シニア+闘病中」です。

それでも私たちは「お花見」に行きました。

どんな理由があったとしても、「飼い主の自己満足」と言われたら、それまでです。

私たちがしてあげたくてした事について、知らない誰かにどこかで何かをどんな風に言われていったって構いません。

だから、私は、例え「その子」がどういう状態であったとしても、知らない誰かに「散歩へ連れ出すな」とは言いません。

だけど、動物関係の資格をいくつか持つ立場からハッキリ最初に言いたい事は、

フェレットに「外での散歩」の必要は一切ありません

「うちの子は外が好きだから」例えそうであったとしても、外へ連れて行かないことで、この子達がストレスを抱える事は無いです。

広い場所で思いっきり駆け回る事ができないとストレスが溜まってしまうワンちゃんと違って、この子達の運動欲求はあなたとお部屋で思いっきり遊ぶことだけで充分に満たされるのです。

だから、もし、あなたがその子と「外でお散歩している行為」に対して、誰かが何かを言ってきたとしたら、そこにはどんな言い訳も通用しないのが「フェレット飼いの常識」だと知っていて下さい。

「フェレットに散歩の必要はないのに外に連れて行くなんてゴニョゴニョ」って言う人は必ずいます。

それは別に意地悪で言っているわけでは無いし、もちろん悪意でもありません。

そういう人は「フェレットの事を考えて」「一般論として常識的な事」を言ってるだけなのです。

それを発端に、喧嘩をしたり、いがみ合ったりする事ではありません。

あなたがその子とお散歩に行きたいと思っているなら連れて行ってあげて良いのです。

ただ、「必要の無い事をしている」という自覚を持って、その分、しっかりと「安全に楽しむ」という責任を果たしてあげれば良いだけの事ですからね。

今日は、楽しいお散歩が「より安全に」なるよう、飼い主として最低限、知っておいて欲しいことのお話しをさせて頂こうと思います。

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外は危険がいっぱい!最低限これだけは必須(準備と心構え)

Twitterなどでもお散歩を楽しんでいるニョロリンはたくさん目にします。

皆さん、とても工夫されているし、本当に、その子が心から楽しんでるんだなって事が分かります。

ただ時々、本当に時々なのですが「ちょっと待って!」と言わざるを得ないお話しを聞く事があります。

「連れ出すな」とは言いませんが、「それはダメだよ」って言わなければいけない場合のお話しです。

感染症「予防」薬の接種・投与は必須

これだけは最低限、「外へ連れて行く」なら、必ずしておいてあげなければダメです。

お散歩日和の暖かくなってくる春先にはもう蚊がいる事があります。

この子達が発症したら致死率はほぼ100%と言われているフィラリアは「蚊」に刺されたら感染します。

予防が大事
フィラリア症は発症してからでは間に合いません

フィラリア症とは、蚊による媒介でフィラリアという線虫が動物に寄生する事によって起きる病気で、別名を犬糸状虫(いぬしじょうちゅう)症といいます。 フェレットがこの病気になると致死率はほぼ100%と言われ ...

また、ジステンパーウイルスは「感染したら致死率100%」です。

ジステンパーはほとんど全ての食肉目の動物が季節を問わずいつでも感染する可能性があるウイルスです。

高齢を理由にワクチン接種をしていないというワンちゃんのお話しは珍しい事ではありませんし、接触感染だけでなく空気感染も十分にありえるとされていますので、予防しておいてあげなければ「必ず」死んでしまいます。

フェレットの予防接種「ジステンパー」って何?

ノーリードは言語道断

ドッグランなどの「動物たちを自由に遊ばせてあげて良いですよ」と言われている場所以外の公共の場所で動物を放すという行為は、東京都はもちろんのこと、その他多くの県または市の条例違反となる場合があります。

「うちの子は可愛いから」は他人様には関係ありません。

ダメなんです。

※「ドッグラン」はワンちゃんの為の場所です。大抵の場合フェレットは入れません。

また、条例にそれがなくても、「その子の安全」を考えたら、ノーリードにメリットは1つもありません。

「呼んだらくるから」は屋外(慣れない場所)では100%では無いと断言します。

これはその子を見ていなくても言い切ります。

どんなに訓練された犬でも「必ずは無い」という例はドッグトレーナーとして勉強中だった時にいくつも実際に見てきました。

迷子にさせたり、車にひかれてしまったりは、「呼べば戻ってくる」などという人間側の思い込みから発生する場合がほとんどです。

リードさえ付けていれば防げるのですから、必ず装着してあげて下さい。

※こちらがリードを装着していても、リードをつけていないワンちゃんがいる場所では注意して下さい。

ワンちゃんの中には「狩猟」という「本能」を持つ子がいます。

「小動物を狩る」が本能にあるワンちゃんは多いのです⇒大型犬(慣れてる子)だから「大丈夫」なんて話はない!

また、トンビやカラスなど「鳥類」による事故も無きにしもあらずです。

トンビは音も無くやってきて、食べている手元のハンバーガーを確実に獲っていく事が出来るのですよ。

「トンビ ハンバーガー」でググればいくらでも出てきます。

動画もあったりしますから、お時間がある時に、彼らの「狩りの様子」は是非一度見ておかれると良いんじゃないかと思います。

その上で、この子達(フェレット)は彼らの捕食対象()であるという事を頭にいれておいて下さいね。

また、カラスがこの子達を「餌」にしようと襲ってくる事はほとんどありませんが、攻撃されたら致命傷になる場合があります。

リードを付けていても「襲われないように」細心の注意だけは常にしておいてあげて下さいね。

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「例外」だってある

例えば、そこが個人の私有地であったり、

例えば、大人の目と手がたくさんあったりだとかって、

「ちょっと写真を撮るだけ」といった場合など、「その子の安全が保障されている環境」というのは「あり得ます」。

SNSなどで、ノーリードのお写真を見かけたからと言って、その背景も分からずに飼い主さんを「攻撃する」ような事は止めましょう。

そういった邪推は野暮というもの。

イキじゃないです。

そういう時は本当に皆さんが、色々と「見えない(写真には写っていない)ところ」で、工夫されていたりするのです。

大の大人が何人も小さな生き物を囲んで中腰でワチャワチャしているあの光景…

きちんとした「撮影会」を一度でも経験されるとお分かり頂けると思います。

なので、そういう写真を見かけた時は、

その可愛い写真を純粋に楽しむか、可愛い写真のその裏側のそんなドタバタを想像して「大変だったんだろうなぁ」ってニヤっと楽しむか…それだけで良いのですよ。

季節ごとの注意事項

「外へ連れ出す」なら上記の事は「絶対」です。

ここからは、更に「それに付け加えて」注意すべき、季節ごとのお話しです。

繰り返しになりますが、散歩という「必要のない事をする」のですから、それによって引き起こされる可能性のある事故は、全て、防いであげられる用意だけは必ずしておいてあげて下さいね。

心構えがあるのと無いのとでは全然、違ってきますからね。

春 花見客は上を見てる

ただでさえ低い位置にいるこの子達は普通に起立している大人の視界には入りません。

その上、花見客というのは、上を向いています。

リードをつけていても下を歩かせるのは止めてあげて下さい。

踏まれたり蹴っ飛ばされたりしてしまいます。

また、人間の食べこぼしや何か、この子達が口にしてはいけない物が落ちている事が多いです。

その子の挙動を見ていられないなら、キャリーに入っていてもらうか、せめて抱っこでいてあげて下さい。

「桜」の花言葉とフェレットとのお花見あるある

夏 熱中症や肉球のヤケド

真夏の昼間にアスファルトの上を歩かせてはいけません。

室内飼いで刺激に慣れていない柔らかいこの子達の肉球は簡単に「ヤケド」してしまいます。

マンホールなどでは即座にアチチの熱傷

アスファルトでもジワジワと深刻さを増していく「低温ヤケド」を起こします。

土や草の上でも必ず、自身が手をついて温度を確かめてから降ろすようにしてあげて下さい。

はっきり言ってしまうと、いかなる場合であっても、真夏の散歩は「不適切」です。

必要が無いなら止めておいた方が無難です。

散歩は不適切ですし、真夏は室内で起こす「熱中症」にくれぐれも気を付けてあげて欲しいと思います。

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秋 今が最適なあれ

実は、この時期が一番、お散歩には良い季節かもしれません。

落ち葉のカサカサする音など、この子達には「楽しい♪」がいっぱいです。

キャリーに慣れさせてあげるには、もってこいの季節となります。

「キャリーに入れると暴れてしまう」というご相談を受けることがありますので、そういうニョロには是非、この季節に

「キャリーでお利口さんしてたら楽しい所へ連れて行ってもらえる」って覚えてもらいましょう。

キャリーに慣れさせておく必要性とは?

病院へ行く時などいざという時の事を考えると、キャリーには慣れてもらっておいた方が良いです。

キャリーバッグに入る事自体がストレスになってしまう子では、病院へ行く前に、キャリーに入ることがストレスで、それで体調を崩してしまうような事があってはかわいそうです。

また、帰省など長期の旅行に連れて行くその時に、初めてキャリーに入れるというのもチョット考え物です。

「出して!出して!」と、とんでも無く暴れる子もいれば、最初から、「ここもボクのお部屋だね」ってくつろいじゃってくれる子もいます。

その子がキャリーバッグをどう認識するのかを一度、知っておいてあげて下さい。

その上で、キャリーバッグには、どの子にも必ず慣れておいてもらう必要があります。

時々、病院に「うちの子はキャリーバッグが苦手だから」と抱っこやリードで来院される方がいるそうですが、それは、あまり良い事ではありません。

「病院」には「病気の子」が来ています。

キャリーに入れない、適したサイズのキャリーが無いような大きな患畜ちゃんは仕方ありませんが、この子達は入れます。

キャリーというのは、様々な事から、その子の身を守るための場所です。

想定外に待ち時間が長くなる事だってあります。

そういう時に、トイレもご飯もお水も我慢させなくて良いよう、バッチリ全てを完備したお部屋で連れて行ってあげて下さいね。

キャリーバッグは「安全で快適な場所」、「この中でお利口さんにしてたら楽しい事が起きる」と覚えてもらうためにも必ず、慣れておいてもらいましょう。

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冬 インフルエンザはフェレットにもうつります

インフルエンザワクチンの研究に「フェレット」が使われている事は知っていますか?

「インフルエンザってペットにもうつりますか?」なんて眠たいレベルの話しでは無く、この子達は「ヒトインフルエンザA型およびB型に感受性をもつ(うつる)」動物なのです。

人間用のワクチン開発(研究)には使われますが、この子達用のワクチンはありません。

要するに「うつる」のです。

用が無ければ人混みに連れて行くのは止めてあげて下さいね。

フェレットをインフルエンザから守る方法

お散歩のメリット

一昔前は「穴ぐらで暮らす夜行性のイタチにとって日光は毒だ」という説がありました。

「将来的な白内障の起因の可能性」が示唆されていたのです。

長いことニョロ飼い生活を送っていますが、私が知っている限りの例を見ると「あんまり神経質にそれを考える必要は無いんじゃないか」って個人的には思っています。

参考まで
フェレット【目が見えなくなる病気】白内障・進行性網膜萎縮症(PRA)について

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それどころか、

副腎疾患の予防に「日光は必要だ!」とさえ、私は個人的に強く思っていたりします。

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そんなこんなな大それた理由より何よりも、うちの子(特にエルちゃん)は、多分、お外が好きです。

とても楽しそうに遊びます。

フェレットが砂(砂利)を舐めちゃった!大丈夫なの?獣医さんに聞いてみた!

その楽しそうなこの子達を見ているのが私は楽しいのです。

「メリット」は私にあるのです。

これをメリットと言って良いのかは分かりませんが、「ペットと楽しい時間を過ごす」のは飼い主にとって「良い事」であるのは間違いないので、それで良いと思います。

最初にも言いましたが、

飼い主が自分の楽しい事をしているだけでしかない、この子達には必要がない「お散歩」

だから、その時には必ず安全に気を付けて、事故など何もないようにしてあげるのが最低限の責任だって私は思っています。

他人の目云々ではありません。

あなたとその子にとって「安全」で「楽しく」ニョロニョロ生活を送ってくださいね♡

今日のお写真のお話し

病気療養中シニアフェレットわさび君と桜の話し

「フェレットの散歩」で、誰かに何かを言われて傷付いている飼い主さんがもしいたとしたら、是非お読み頂けたらなって思います。

これが、いたちのおうちの考え方です。

「その子を思ってあなたがした事・する事」に自信を持って下さいね。

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