フェレットの下痢について

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基礎知識

原因不明の下痢や脱毛もしかして…「フェレットのストレス」って何か知っていますか?

フェレットだけに限らず動物の体は

  • 自律神経系
  • 内分泌系
  • 免疫系

という3つの機能でコントロールされ、守られています。

これらの機能は恒常性を維持しようとする体の働きによって保たれていますが、ストレスによる刺激があると、ストレス状態を克服しようとするために、かえって体のバランスがおかしくなってしまいます。

えるちゃん
えるちゃん
フェレットのストレスってな~んだ?

ガンや寄生虫、細菌感染など、ストレスが原因といわれる病気は多々あります。

だからといって、すぐに病気になるわけではないにしても、ストレスの多い暮らしはフェレットに負担をかけ、病気になりやすい状況を作ってしまうかもしれないって事ですぞ!
わさび君
わさび君

なので、フェレットがどんな動物なのかを理解し、フェレットに適した飼い方をすることで、フェレットをストレスから遠ざけてあげる事が必要です。

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フェレットのストレスとは?

まず、イメージしてみて下さい。

「ゴムボールに圧力をかけ、ボールが凹んでゆがむ」

そう、これが「ストレス」の様子です。

ゴムボールが心や体・その圧力がストレスの原因・凹んだ歪みがストレス

という事になります。

我々人間の例でいうと、「ストレスといえば人間関係によるストレス」みたいな図式が一番、思い浮かべやすいかとは思いますが、実はそういった事ばかりではなく、その要因が外からの物理的な物である場合も多々あります。

そう、これは要するに、(思い当たる事があれば)すぐに取り除いてあげられるストレスがあるという事です。

なので、ここからは、その「物理的な要因」について少し詳しくご説明させて頂きます。

体に加わるストレス

  • 体調不良による不快感
  • 気圧による変化(人間でいう低気圧症(気象症)
  • 痛み、痒み
  • 運動不足

これらは、自身の体に置き換えてみると分かりやすいかとは思いますが、体調を崩している時に気分爽快な事ってあんまり無いと思います。

それと同じで、この子達も体調が悪い時は、イライラしたり、気持ちが不安定になったりするんです。

自然界において体調不良というのはそのまま死に直結する可能性がグンっと上がりますからね。

DNAにそういった記憶が刻まれているのかもしれません。

痛みや痒みは、お医者さんと相談したりしながら、なるべく速く適切な処置を受けて取り除いて解消してあげて下さい。

どんな場合でも、体調が悪いニョロには「大丈夫だよ、早く元気になろうね」って優しく声をかけて安心させてあげて下さいね。

また、運動不足によるストレスは、自由に放牧させてあげたり、たくさん遊んであげる事で解消されます。

環境によるストレス

  • 快適ではない温度、湿度
  • 騒音
  • 日照
  • 広さ
  • 急な環境の変化

こちらも、自身の事で置き換えたら、解消してあげる方法はすぐに見えてくるかと思います。

暑いのはダメ!かといって寒すぎるのもダメです。

参照
フェレットの適正飼育温度【気温と湿度の関係】熱中症になるのはどんな時?やってはいけない応急処置とは?

まずはじめに、フェレットという生き物は「毛皮を着ている」という事は頭に入れておいて下さい。 そして、「体温調節は出来ない生き物なのだ」と思って頂いて結構です。 この子達も一応、恒温動物(コウオンドウブ ...

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ケージを一日中点けっぱなしのテレビの横に設置するなんて言語道断!

また、陽当りの良すぎる場所も適切な環境とは言えません。

あなたがもしも昼夜逆転生活をされていたとしても、ニョロのケージには夜になったら布をかけるなどして「暗い環境」でゆっくりと眠れるようにしてあげて下さい。

これは、この子たちに多い「副腎疾患」とも関係していると私は思っているので、「夜は暗い所で寝かせてあげて!」って、これだけは本当に本当にしつこくお願いしています。

参考:フェレットの副腎疾患『日照時間に関係するホルモンとは

また、狭すぎるケージは問題外ですが、ガランと何もない広すぎるケージも、この子たちにとってそれは「快適な空間」ではありません。

ハンモックなど安心して休める場所を必ず用意してあげて下さいね。

上記にあげた要因がそこで解消されなければ、それは当然、心が感じる「ストレス」へと変わっていきます。

心が感じるストレス

  • 恐怖
  • 不安
  • 怒り
  • 警戒

そのまんまです。

先ほども言ったように、DNAに組み込まれた、体調不良による「このまま死んでしまうかもしれない」という記憶は不安や恐怖の元になるかと思います。

また、大きな音が絶えず聞こえてきていたり常に明るすぎたりするような環境や寒すぎたり暑すぎたりする不適切な環境はイライラの元です。

ゆっくり休みたいのに、包まれるお布団も何もないようなケージでは警戒を解くことができません。

「何かストレスになっているんじゃないか」と思った時には、「自分ならどうか」に、「この子たちは小動物である」という事をしっかり+して考えてあげると、意外と簡単にその解決策が見つかる事があります。

参照
フェレットの飼育【ケージの正しい使い方】「持ってない」が虐待行為になる理由

この子達のお部屋となる小屋は「ゲージ」では無く、「ケージ(cage)」です。 ✕ 〇 読み方(日本語) ゲージ ケージ 表記(英語) gauge cage 意味 計器、標準寸法、など (鳥)かご、(獣 ...

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※「動物たちに死への恐怖はない。受け入れている。」と言う方もおられますし、私もそれは一理あるとは思っています。

ただ、長い時間、人に寄り添い生きてきたこの子たちにはきっと、もっと複雑な「色んな感情」があると思うんです。

その辺りの詳細は後程リンクを貼った本サイトの方でお話しさせて頂いておりますので、ここではそういう感じで受け取って頂けたらなと思います。

ストレスの症状

これは、我々人間同様、「症状の出方」は実に様々です。

私達と同じようにストレスによって自律神経が乱れたり、その症状として下痢や脱毛、食欲不振やその他…

それらは全て、その症状が出たからといってすぐに死んでしまうという事ではもちろんありませんが、長期的な下痢や食欲不振は体力の低下を招きます。

それは、大きな病気にかかりやすくなるという事ですし、また、長い間ストレスを受け続けて免疫力が低下した体ではその病気に負けてしまうかもしれません。

きちんとした診察を受けても特にこれといった原因が見つからなかったその症状、「ストレスかもしれない」と言われたら、ちょっと上記の事などを参考にして色々と改善してあげて欲しいと思います。

下痢の怖さ

  • 栄養が吸収できない
  • 脱肛を起こしたり、お尻の周りが皮膚炎になったりします
  • 体重減少(体力低下)
  • 腸内環境が悪い=免疫力低下
  • 薬がそのまま流れてしまう

どれも大問題ではありますが、それぞれについては他の記事でも(あっちこっちで)お話ししてきていますし、あえて今ここで説明をしなくても何となくでもご理解頂けている事かとは思います。

ので、今日ここでは、一番下の項目についてだけ「ちょっと詳しく」お話しさせて頂こうかと思います。

下痢をしている状態の時、腸は栄養の吸収が出来ていません。

これには「お薬の成分」ももちろん入ります。

それは例えば、毎日のお薬が欠かせない疾患を抱えていた場合、何日も続く下痢によって、そのお薬が吸収されずにそのまま排泄されてしまっている状態だという事です。

命にかかわる事態なのです。

その時には「何がストレスなのかな」などと悠長に考えている状況では無いかもしれませんので、まずは下痢を止める事を優先して考えてあげて欲しいと思います。

「フェレットはよく下痢をします」と言われていますが、私は昔、その言葉を軽く考えていて、自分が無知だったせいで、死なせてしまった子がいます。

だから、続く下痢が怖いのです。

いつもいつも、下痢の話しになるとちょっとムキになって力が入ってしまうのはそういう事情なのです…すみません。

これは、全然、商品PRとかそういう事ではなく、個人的にそんな私がお守り代わりに常備しているサプリメントをご紹介させて頂きます。

げんきいたちさんの「よく起こす下痢に【フェレットの下痢ストップサプリメント】腸壁の修復」です。

今日のアイキャッチ画像がそうなのですが、げんきいたちさんは商品説明の欄がとても細かく勉強になる事がたくさん書いてありますので、是非一度、サイトを見るだけでも見て頂けたらなって思います。

話しを戻します。

ストレスの緩和には…

飼い主さんが転職した事によって生活時間が変わった事が理解できなくて不安定になってしまったフェレットがいました。

ある時から急に始まった下痢がずっと治まらず、病院では下痢止めのお薬はだしてもらうもののその原因は分からず、年齢的な事からフードが合わなくなったのかなどと心配してあれこれ試している間にも体重が徐々に落ちていってしまい、困り果てた飼い主さんが最後の手段で「アニマルコミュニケーション」という手法を頼りました。

その子は、引っ越し先に連れて行ってもらえず約2週間もの間、一人ぼっちで保護活動者がレスキューに行くのを頑張って待ってくれていた元保護っ子です。

だからなのか「それまで毎日これくらいに(のタイミングで)帰ってきてくれていたのに、ずっと待ってても帰ってこない時があって、それがとても怖くて不安になってしまうんだ」と。

それを聞いた飼い主さんは、大急ぎで100円ショップで一番見やすいアナログ時計を買ってきて、毎日、「今日はこの針がここになる時に帰ってくるよ」と帰宅予定時間のところにシールを貼って出勤するようにしたそうです。

すると、3日もしないうちにピタリと下痢の症状が治まった…って、もちろん、それは偶然かもしれません。

たまたま、それまでやってきた色々な事の効果がそこで出ただけだと言ってしまえばそれまでですが、「フェレットにそんな事が通じるわけない」なんて事は絶対にないのです。

皆さん、ご存じの通り、この子たちはとても賢いです。

だから、その分だけとても繊細な心を持っています。

パパやママが「ちゃんと分かるように自分に向かって話しをしてくれる」に何よりも安心してくれるのですよ。

あなたも「好きな人(大切な人)の声をただ聞くだけで癒される」ってありますよね?

この子たちの一番大切な好きな人はあなたなのですからね。

どうか、毎日、たくさん話しかけてあげて下さいね。

まとめ

ちょっとふわっとしたお話しになってしまいましたが、今日のお話し「ストレス」はそれ自体が病気という事ではありません。

ですが、放っておいて良いものではないし、そこから勝手にその状況が良くなる事は多分ありません。

「何か変だな、元気がないな」って時に、もしも上記にあげたような思い当たる何かがあればすぐに対処を検討してあげて下さい。

そして、体の不調を表す何かしらの症状が出ていたらすぐに病院へ連れていってあげて下さい。

獣医さんの指示を仰ぎ、適切な対処療法で症状を速やかに軽減してあげると共に、適切な環境作りの見直しで、どうか健やかに暮らせますよう…

あなたとの時間が1分でも1秒でもそうして長く続いていきますように…

今日の元記事は

いたちのおうち『フェレットのストレスって何?どんな症状がでる?原因不明の下痢やその他が続く場合は要注意』になります。

※内容はほぼ一緒です。

細かな事例が少し多いのと、私の個人的な感情論がとても多いので、お時間がございましたら合わせてお読み頂けたらと思います。

健やかなニョロニョロ生活を☆彡

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